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北海道の水、中国で商機 見本市などで強い関心 売り込み本格化へ(11/18 23:43)経済成長が続く中国の食品市場で、道産のミネラルウオーターが注目を集めている。北海道の大自然から連想するクリーンなイメージが、飲用水の安全問題に揺れる中国で消費者の心をつかんでいるようだ。開発局も需要調査に乗り出すなど、新たな道産品の売り込みが本格化している。 「この水が一番おいしいね」「値段は?」。十四日から十六日まで、中国・上海で開かれた国際食品見本市。北海道ブースに設けられた道産ミネラルウオーターの一角は終日、にぎわった。 「京極の名水」(京極製氷)など道産ミネラルウオーター七銘柄を出品したのは、開発局の委託を受けた大手商社系シンクタンク。開発局は今年、三千万円を投じ、中国などでの道産水の需要調査に乗り出した。北海道の豊富な水資源を供給する狙いだ。 水源地汚染などが続く中国では、ミネラルウオーターを飲む習慣が急速に普及。二○○四年のミネラルウオーター消費量は百二十億リットルで世界第三位に浮上したとのデータもあり、商機は十分だ。 十月、遼寧省大連市で開かれた「緑色(クリーン)食品博覧会」で、ミネラルウオーター「奥尻の水」を出品した奥尻総業(桧山管内奥尻町)の海老原孝社長(53)も「名刺交換した相手は数え切れない。水の安全への関心の高さを実感した」と会場の熱気を振り返る。 中国のミネラルウオーター市場は、欧米ブランドと地元資本がほぼ独占してきた。だが、中国製品で基準を超える塩素の検出が明らかになったほか、水道水を詰めた偽物も発覚し、消費者の安全意識は高まっている。 現在、中国で販売されている良質のミネラルウオーターは二リットル一本が日本円で二百−三百円。道内関係者は「道産品は同額か一、二割高でも売れるのでは」とみている。 大連の博覧会を訪れた中国の百貨店の担当者は、「多少高値でも良いものを買うという消費者が増えている。安全な道産水の需要は高い」と強い関心を示したという。 大連の博覧会で道内企業の窓口となった北洋銀行の担当者は、「北海道を舞台にした映画などは中国でも人気があり、映像を通じて目にする雄大な自然が、クリーンな北海道を印象づけた」と解説。日本産の中でも道産品の安全なイメージが優位に働くとみている。 上海の見本市にミネラルウオーター「水彩の森」を出品した黒松内銘水(後志管内黒松内町)の小谷孝夫社長(49)は、「周囲から中国進出を勧められることも多く、北海道ブランドの力を感じる」と期待を寄せた。 |
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