那覇市PTA連合会(徳留博臣会長)が検討を進めていた第三者機関「那覇市いじめ防止プロジェクトチーム」が17日、正式発足した。那覇市立首里中学校で開かれた第27回市PTA研究大会の関連行事として同プロジェクトチーム(PT)の合言葉「ゆるすないじめ!ぜったいダメ!!」をテーマに討論会があり、いじめ根絶への決意を新たにした。
討論会には市教育委員会の仲村渠良雄委員長や、「NPOいじめから子供を守ろう!ネットワーク」の矢内筆勝会長、那覇少年鑑別所法務教官の高良芳広氏、保護者代表の上原たか子氏が登壇。
上原氏は友人の息子がいじめの被害者となり、暴行を受けていたことを紹介し「どうしたらいいの、どこにいけばいいの、という保護者の声に応えられるシステムができたことがうれしく思っている」と語り、同PTへの期待を示した。
高良氏は携帯電話で一人の少女を呼び出し集団で暴行したという県内の事例を挙げ「恐喝、暴行など粗暴犯の少年が増えている」と指摘した。その後保護者を中心に19人からなるPTの委員が登壇し、参加者とともに「ゆるすないじめ!ぜったいダメ!!」を唱和した。
委員長に就任した徳留会長は「ようやくここまでたどり着けた。各機関と連携を密にしながら成果を出していきたい」と語った。
大会では「通報システム」の連絡先が記されたポスターも披露。500枚が市内の学校などに配布される。通報を受けた担当者は学校に連絡し確認した上で具体的対応を検討する。連絡先は098(866)0111、メールアドレスijime-stop@ab.auone-net.jp
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