いじめ対策 保護者中心/那覇にチーム発足
保護者を中心に、地域の民生委員やNPOメンバーなど二十人で構成する「那覇市いじめ防止プロジェクト・チーム」(委員長・徳留博臣市PTA連合会会長)が十七日、発足した。那覇市内で発足式を開き、専用電話と電子メールでの相談や情報提供を受け付ける「通報システム」を始めた。保護者や第三者機関を中心としたいじめ対策の団体は県内で初めてという。
この通報システムは、市内で起きたいじめに関する情報・相談について、同チームの保護者らの携帯電話に転送される仕組みで、当面、チームの委員長と副委員長の計三人が交代で相談に応じる。また、提供された情報の事実関係を確認し、学校や警察、少年サポートセンターなど関係機関と連携、解決につなげたいとしている。
チームは今後、市や学校に対し、いじめ防止の条例や校則の制定を提案する予定。
徳留委員長は「悩んでいる子や親の相談を受け入れる体制がようやくでき、ほっとしている。いじめをしない、させない環境づくりと、発生時の早期発見・解決につなげたい」と話した。
通報システムの電話番号は098(866)0111。メールアドレスはijime-stop@ab.auone-net.jp
また、十八日午後一時から那覇市首里石嶺町の県総合福祉センターで、いじめのシンポジウムがある。入場無料。教育評論家の森口朗さんが基調講演。那覇市のPTA関係者と有識者らによるパネルディスカッションなどが予定されている。