医療法人「医文会」(敦賀市木崎、林茂代表)が16日までに、福井地裁敦賀支部に自己破産を申請した。負債総額は約6億9500万円。同法人が市内で経営する「林内科外科クリニック」と有料老人ホーム「メディアケアハウス木崎」は10月31日付で閉鎖された。
医文会は、1851年に「林病院」として設立された市内では老舗の医療法人。内科、外科はじめ、呼吸器科、消化器科などを診療科目とし、最盛期の00年には年収約5億2000万円を計上した。
しかし、小泉政権下で始まった相次ぐ医療制度改革により患者負担が増加し、利用者が減少。92年の病院新築の際に利用者増を見込んで借金していたことから経営が悪化した。打開策として今年4月、法人名を医文会に変更。5月に老人ホームを病院内にオープンさせたが、利用者が伸び悩んでいた。【松井聡】
毎日新聞 2007年11月17日