「鋭次様、次は、血圧を計らせて下さい」 先輩看護婦の満里奈は、次なるメニューを実行しようと、VIP患者様に言った。 「その前に、申し訳ありませんが、説明があります」 「なんだ? 言ってみろよ」 鋭次は、軽く言ったが、これから長くかかる説明が実行されるのである。 「はい、鋭次様。少し長くなりますが、今、しばらく説明をお聞きください」 満里奈は、説明の準備に取り掛かった。 「血圧計は、この機種を使用いたします」 それは、今までの血圧計とあまり変わらない形のもので、シート状のパッドを腕に巻き付けて、それに空気を入れて、測定するという形のものであった。 測定結果は、液晶表示で出るようになっており、空気の加圧スタートボタンを押す事により、素人でも簡単に測定出来る機器となっている。 そんな簡単な血圧計で、一体、何の説明があるのかと、誰もが思うだろうが、この説明こそが、VIP患者様、及び、新人看護婦には、大変重要な説明になるのである。 満里奈は、説明の為に、同じ血圧計を2台用意した。 そして、ベッドの淵側に、鋭次と紀子に座る様に言うと、二人の腕に、それぞれの血圧計のシートを腕に巻きつけた。そして、スタートボタンを押すと、シート内に空気が加圧され、測定が始まった。 「坂井さんには、この前にも説明したので、何の為にこの様な確認行為をしているか、分かるわよね?」 「はい・・・先輩」 紀子は、何か、恥じらう様な様子で、一度聞いた事のある説明を、再度、聞いていたのである。 「この説明で、鋭次様、いえ、VIP患者様の素直な意見を聞いてみようと思うのよ。坂井さん、分かるわね?」 「はい、先輩」 鋭次には、何を言っているのか、さっぱり分からないが、何かの説明をしたいという事は、見てとれた。 測定が終わると、満里奈は、検温用にカルテに、二人の血圧を記入した。 「えー、鋭次様の最高が120、最低が80と・・・坂井さんが、最高110、最低75と」 測定が終わったが、腕のシートは巻きつけられたままで、満里奈は、VIP患者様の意見を聞くことにした。 「鋭次様、とりあえず、血圧の測定が終わりましたが、何か気になる事はございませんか?」 「そうだな・・・特に、これといった違和感が無かったし・・・問題は無いと思うが・・・」 「そうでございますか。ありがとうございます。では、お聞きしますが、測定中、腕の痛さなどはありませんでしたか?」 「そうだな。空気がたくさん入った時は、圧迫感を感じるが、それは、そんなものだろうと、特に気にしなかったが?」 「そうですか。実は、腕の痛みや圧迫感を感じずに、正確に測る事が出来るのですよ!」 「そうなのか?! それは、ぜひ試してみたいものだな!」 鋭次は、満里奈の提案に、どんなものかと、それを実行するように言った。 「それでは、これを・・・」 満里奈は、あらかじめ準備をしていたものを鋭次に手渡すと、鋭次の右腕に巻きつけているシートと同じ右手に、あるモノを握らせたのである。 「これは・・・」 鋭次が、それを見ている間に、スタートボタンが押され、再び、血圧の測定が開始された。 それと一緒に、紀子にも、同様な説明が実施された。紀子の方も測定が開始されていた。 しばらく、シートに空気が加圧され、先程は圧迫感を感じていたが・・・ 今回は、何と!? 腕に圧迫感を感じないではないか!! それだけでは無い。腕に痛さも無く、測定に関する苦痛がまるで無くなったかのようだ。本当に満里奈が言っていた通りであった。 「それを、揉み揉みしていただいても、構いませんわよ」 満里奈が言うと、鋭次は、右手の中にあるゴム毬状の物体をゆっくりと揉み始めた。 「こんなに動いて、測定結果に違いは出ないのかい?」 ゴム毬を揉み揉みしながら、鋭次は、素直な意見を出してみた。 「ええ。大丈夫ですわよ。それは、もうすぐ測定が終わり、結果を見ていただければ分かる事ですわ」 満里奈が、自信ありげに言ってる間に、測定終了を告げる可愛いベルの音が聞こえた。 「えー・・・最高が119、最低が80と・・・ねっ、ほとんど正確に測定出来ていますよね。 それと、坂井さんの方ね・・・最高が110、最低が76と・・・間違いないわね」 満里奈は、二人の測定結果を検温用カルテに記入し、先程の結果と、ほとんど変わらない事を誇らしげに言った。 それに対して、鋭次は、感心したように、言った。 「ゴム毬か・・・こんな方法があったとはな・・・」 そう、鋭次の右手に握らされたモノは、子供達が校庭等で遊ぶ時に使用するゴム毬であった。 丁度、野球用のボールくらいの大きさで、素材は、野球の様な硬球ではなく、柔らかいゴムで出来ていた。程よい柔らかさであり、揉み揉みしても崩れる事はない。 その上、血圧測定中には、腕に痛みや圧迫感が全然無いのである。そして、測定結果は正確なのである。 これは、まさに、看護婦が考えた、新しい発見と言えるだろう。 「坂井さんも、分かったわよね?」 「はい・・・先輩」 紀子は、この説明に、十分すぎる程の納得をしていたが、この先にある説明を覚えており、何か、落ち着きが無いというか、少し赤くなって、恥じらう様な様子にも見えた。 「それじゃあ、次の説明に行こうかしら・・・」 二人の腕には、まだ、測定用のシートが巻きつけられており、説明が続く事を意味していた・・・ 二人から、ゴム毬を回収して、満里奈は、説明を続けた。 「いい方法だというのは、分かって貰えたと思うんですけど、毎回、血圧測定の度に、ゴム毬を持っていただきというのもね・・・」 満里奈は、本題とも言えるべき説明に入り始めた。 「そこで、ゴム毬よりも良いもので、VIP患者様に手間を取らせない良い方法があるのです!」 満里奈は、得意げに、最良の血圧測定の方法がある事を発表した。 「ほおー。そんな方法があるのかい?」 鋭次は、先程のゴム毬の方法でも、大変感心していたので、これ以上の方法があると聞いて、更に驚いていた。 その一方、紀子の方は、答えを知っている為、少し表情が赤くなってきている様であった。 「ええ! ゴム毬より、柔らかくて、肉まんの様に柔らかい、良いモノがあるんです!」 「ほおー。それは、どこにあるんだ?」 「それは、今は、ひ・み・つ、です」 「そうなのか? どういう事なんだ?」 「実際に、お試しになりますか? それで、お分かりになると思います」 「そうか。それでは、試させてもらおうか」 「はい、鋭次様。それでは、準備を行いますので・・・」 満里奈は、何か嬉しそうに、準備に取り掛かるのであった。 「それでは、腕を少し前に出していただけますか?」 満里奈は、シートが巻きつけられている右腕を前に突き出す様な感じにした。そして、意味ありげに言った。 「鋭次様。あの・・・少し、秘密にしたいですので、目を閉じていただきたいのですが・・・」 「そうか。では、目を閉じるとしよう。これでいいのか?」 鋭次は、腕を前に突き出したまま、目を閉じた様子を、満里奈に見せた。それを確認した満里奈は、測定を始める。 「はい、ありがとうございます。鋭次様。それでは、始めますので、しばらくお待ち下さい」 そう言うと、何やら、白衣の胸もとのファスナーが下ろされる音が聞こえた。 そして、衣の擦れる音がしたかと思うと、鋭次の右手に、薄い布地に包まれた肉まんの様なモノが当てられた。 そして、ピッという、測定開始のスタートボタンが押される音がした。 鋭次の右腕に巻きつけられているシートに空気が加圧されているのが分かる。 例によって、満里奈の言った通り、腕に痛みや圧迫感は、全然無く、楽な状態で測定が実施されている。 鋭次の右手には、一体、何が持たされているのだろうか? 「鋭次様、腕に痛みや圧迫感はございませんか?」 「ああ。大丈夫だよ」 「ありがとうございます。実は、これが、VIP患者様の血圧を測定する方法なのです」 満里奈は、念のために、VIP患者様に聞いてみたが、鋭次からは、予想通りの嬉しい返事が来た。 「そうなのかい。とてもいいよ。先程のゴム毬の時よりも、いいかも知れないな!」 VIP患者様は、素直な感想を述べるのであった。 これを聞いた紀子は、それに同意をせざるを得ない事を感じていた・・・ 「それを、揉み揉みしていただいても、構いませんわよ」 満里奈は、先程のゴム毬の時と同じセリフを言った。自信があるのであろう。 鋭次は、右手の中にある肉まんの様なモノをゆっくりと揉み始めた。 「これは・・・どこかで覚えのあるような・・・」 とぼけたように言い、それが何なのか気付いていない振りをして、揉み揉み行為を実行していた。 そうこうしている間に、測定終了を告げる可愛いベルの音が聞こえた。 「鋭次様、少し、失礼します」 そう言うと、鋭次の右手から、肉まん物体が離された。 そして、再び、何か、衣が擦れるような音と、白衣の胸もとのファスナーが上げられる音が聞こえた。 「鋭次様。目を開けていただいて構いません。ご協力、ありがとうございました」 鋭次は、約60秒ぶりに、明かりの中に戻った。 「えー・・・最高が120、最低が81と・・・ねっ、ほとんど正確に測定出来ていますよね?」 満里奈は、嬉しそうに、検温用カルテに結果を記入し、先程の結果と、ほとんど変わらない事を嬉しそうに言った。 「素晴らしいな! 一体、どんな方法だったんだい? 俺の右手の持たせてくれたのは、何だったのかな?」 鋭次は、感心した様に言って、肉まん物体を知りたそうにした。しかし、満里奈は、すぐには、答えなかった。 「また、今度、お教えいたしますので・・・」 「そうか、残念だな。でも、俺は、VIP患者なんだぜ! 満里奈、もう一度、先程の方法で、血圧を測定してもらえるかな?」 VIP患者様の強引な申し入れに、看護婦は断る事は出来ない事になっていた。満里奈は、それに答えるしかないのであった。 「はい。鋭次様。分かりました。もう一度、測定させていただきます」 「ありがとう。嬉しいなあ」 鋭次は、準備を行おうとしている満里奈をじっと見つめていた。 それに気付いた満里奈は、少し恥ずかしそうに言った。 「あの・・・申し訳ありませんが、目を閉じていただきたいのですが・・・」 「ああ。目を閉じるんだったな。これでいいかな?」 「はい。ありがとうございます。鋭次様。それでは、始めますので、しばらくお待ち下さい」 そう言うと、再び、白衣の胸もとのファスナーが下ろされる音が聞こえ、衣の擦れる音がしたかと思うと、鋭次の右手に、薄い布地に包まれた肉まんの様なモノが当てられた。 そして、ピッという、測定開始のスタートボタンが押される音がした。右腕に巻きつけられているシートに空気が加圧され、測定が開始された。 「ふっふっふ。可愛いキャミをしているじゃあないか」 「鋭次様。目を、目を閉じてください!」 満里奈は、恥ずかしそうに、VIP患者様にお願いした。しかし、返ってくる返事は厳しいものであった。 「ああ。目を閉じるんだね。これでいいかな?」 そう言うと、鋭次は、左目だけを閉じて、ウインクをしている様な感じになった。 「ああ・・・あの・・・両方の目を閉じていただきたいのですが・・・」 「何を言っているんだ!?」 鋭次は、看護婦の勝手な願いに、遂に、怒ってしまったような素振りを見せた。 「血圧測定の時に目を閉じるという規則な無いぞ!! これは、満里奈、お前が言ってるだけではないのか?!」 「はっ、はい。その・・・とおりです」 「だったら、俺は、VIP患者は、目を閉じなくてもいいよな?!」 「はい・・・鋭次様」 「じゃあ、これからは、目を閉じないからな!」 「はい、鋭次様のおっしゃる通りにして下さい」 「分かればいいんだ」 鋭次は、いつもの優しい声に戻っていた。 「”これが、VIP患者様の血圧を測定する方法”だと言っていたよね?」 「はい、鋭次様」 「なかなか良い方法じゃあないか」 「はい・・・ありがとうございます・・・あっ!」 鋭次の手が、ゆっくりと揉み揉み行為を始めた。 「あっ・・・あんっ・・・だめぇ・・・」 満里奈は、薄い布地のキャミソールを着けているだけで、ブラジャーをしていなかった。 朝、病院に来た時は、確かにブラジャーを着けていたのだが、いつの間にか、鋭次の部屋に入る前に、更衣室にて、ブラジャーを外してしまっていたのである。 満里奈の下着の状況を把握していた鋭次は、VIP病室に来る前に、ブラジャーを外すように、暗示を掛けていたのだった。 シースルー生地のキャミソールは、胸の形をくっきりと現していた。 「あんっ、あんっ、ああ・・・だめぇ・・・鋭次様・・・」 鋭次の手は、右側の肉まん、左側の肉まんと、交互に好きなように、揉みまくっていた。しかし、看護婦は、測定が終わるまで、肉まんを触り続けられるしかないのであった。 血圧の測定は、だいたい、60秒間くらいで、測れる様になっていた。 恥ずかしい測定も、そろそろ終わるであろうという時に、鋭次の質問が飛び、実行された。 「このボタンを今、押すとどうなるんだい?」 それは、開始の時に押す、”スタートボタン”であった。 鋭次が、満里奈は返事をする前に、そのボタンを押すと、ピッという電子音とともに、測定結果の液晶表示部分が、クリアされ、再度、最初からの測定となったのである。 「なあんだ。最初から、測り直しになるんだね」 鋭次が、優しい声で、答えを述べ、ボタンを押してしまった事を詫びた。 これにより、再度、測定が終わるまで、満里奈は、肉まんを好きなだけ揉まれる事になってしまう。 鋭次の手は、再び、いやらしい手つきになり、看護婦の両胸を揉み始めた。 「ああん・・・だめぇ・・・だめぇ・・・」 満里奈は、抵抗出来ないまま、キャミソールが乱れた状態になってきた。 乱れた隙を突いて、鋭次の手が、胸もとの間に伸びた。 「あんっ! 鋭次様! そんな・・・だめぇ・・・」 鋭次の手は、キャミソールの胸もとの間から、内側に入れられ、素肌の胸を触る状態に変わっていた。 「ふっふっふ。どうしたんだい。満里奈ちゃん?」 「ああ・・・鋭次様! 直接・・・直接、お触りになられるなんて・・・あんっ!」 「”これが、VIP患者様の血圧を測定する方法”なんだよね?」 「はっ、はい・・・そうです。あんっ・・・あぁん!」 「揉み揉みしても、構わないんだよね?」 「はい・・・揉み揉みしていただいて、あんっ! 構いません・・・あんっ!」 鋭次の手は、その後も、容赦なく、無抵抗な看護婦の胸を揉み続けていた。 そして、測定終了を告げる可愛いベルの音が聞こえると、測定結果は正しく表示されているのであった。 満里奈への陵辱行為は終わり、鋭次は、メインとなる新人看護婦に、ターゲットを合わせる。 「それじゃあ、新人看護婦さんの紀子ちゃんに、もう一度、血圧測定をお願いしようかな?」 鋭次は、赤くなっている紀子に、ウインクをして、測定のお願いをする。 しかし、紀子は、今まで、満里奈が受けてきた行為を見ており、すぐには同意出来ないものがあった。 「あの・・・もう、何度も測定されていますので・・・もう・・・いいかと・・・」 紀子は、なんとかして、この恥ずかしい血圧測定を行わなくて済まないかと思って、こう言ったのであった。 しかし、ここで、先輩看護婦から、叱責の言葉が出た。 「坂井さん。VIP患者様が測って下さいと言ったら、何度でも、測らなければいけないのよ。そんな事も忘れちゃったのかしら?」 満里奈は、冷ややかに言い、測定を行うように、新人看護婦に説明した。 「はい、先輩。分かりました・・・」 紀子は、規則に従い、仕方なく、血圧測定を行う事になるのであった。 「それじゃあ、よろしく頼むよ」 鋭次は、再び、測定用のシートを、腕に巻きつける紀子を見ながら、その白衣の下にある膨らみを期待して見つめていた。 「それでは、測定しますので・・・」 紀子は、おそるおそる、鋭次の右手を自分の胸の辺りを触るように、手を移動させようとしていた。 しかし、そこで、鋭次の待ったがかかった。 「あれ? 測定の時に触るのは、固い白衣だったかな? それとも、柔らかいブラジャーだったかな?」 固い白衣を触る事を拒否するかのように、VIP患者様は、先輩看護婦に問いかける様に、質問した。 「それは・・・どうたったかしら? えーと、坂井さん。”規則の手帳”には、何と書いてあったかしら?」 ここで、黄金のバイブル、”規則の手帳”というアイテムが現れた!! この”規則の手帳”は、この病院の看護婦にとって、絶対的なものであり、必ず、守る規則が書かれてある。 各、看護婦は、この手帳に書いてある通りに、行動しなければならないと定められていた。 この手帳は、正に、憲法や神の声に等しい効果をもたらすものであった。 そして、紀子には、満里奈から、調教教育を受ける前に呼び出した時に、この”規則の手帳”に書いてある事は、絶対に守るように、強く暗示を与えていたのであった。 紀子は、婦長や満里奈に、何度も、この”規則の手帳”の事を教えられていた。 紀子は、一通り、手帳に目を通し、全てのページを読んだつもりであったが、全てを覚えている訳ではなかった。 何かあった時に、そのページを参照すればよいのだろうと考えていた。 紀子は、白衣のスカートのポケットから、”規則の手帳”を取り出し、血圧測定について書かれてあるページを探した。 その中には、普通の患者の測定方法とは別に、ピンク色のページで、『●● VIP患者様の場合 ●●』(●はハートマーク) と書かれたページが、その項目の最後の方にあった。 「えーと・・・VIP患者様の血圧測定に時に、胸を当てる場合は・・・」 「どう? なんと書いてあるのかしら?」 満里奈が、よく覚えていない振りをしながら、”規則の手帳”に書かれてある方法を、読ませるように言う。 「白衣の上からでも、下着の上からでも・・・」 その先を読もうとした紀子は、真っ赤になって、言葉に詰まってしまった。 それを見た満里奈は、続きをきちんと読むように、催促した。 「どうしたの? 続きは何と書いてあるのかしら?」 「はい・・・あの・・・下着の上からでも・・・直接、素肌の上からでも・・・VIP患者様に決めていただく事になっています」 「そう! そうだったわね!」 満里奈が、思い出した様に言って、VIP患者様の血圧測定の方法が、その場の者に分かって貰えた事を宣言した。 それを聞いて、鋭次は、楽しそうに言った。 「それは、楽しみだね。それじゃあ、測定をお願いするとしようかな?」 「はっ、はい。鋭次様。それで・・・鋭次様の右手は・・・どこに・・・当てればいいでしょうか・・・」 紀子は、恥ずかしそうに、VIP患者様に聞いた。 「そうだなあ・・・固い白衣の上からは嫌なので・・・先程の満里奈の様に、ブラジャーの上からでお願い出来るかな?」 鋭次は、申し訳無さそうに、とても優しい声で、新人看護婦にお願いした。紀子は、この様に言われれば、それに応えるしかないとい気持ちになった。 どちらにせよ、”規則の手帳”に書かれてある事は、絶対に守らなければならないからだ。 「それでは、失礼します・・・」 紀子は、血圧測定の準備のため、白衣の胸もとのファスナーを下ろし始めた。 綺麗な刺繍の入った薄いスリップの様なブラジャーが現れた。 薄い布地の為、ブラジャーの上からでも、胸の形がくっきりと見える状態になっていた。 また、先程、脈拍測定の時に、5回にわたって、胸を愛撫された為なのか、もしくは、これから、鋭次に触られるのを意識してかは、分からないが、紀子のオッパイは、乳首の先がツンっと、少し立った様な状態になっていた。 スリップの様なブラジャーは、胸を固定するという感じではなく、紀子の胸はゆったりした感じになっていた。 まさに、男に可愛がられる為に、身に着けているような下着であった。紀子は、知らない間に、鋭次の部屋に来る前に、この恥ずかしいブラジャーに着替えていたのであった。 今まで、身に着けた事のない、こんな恥ずかしいブラジャーを・・・ 「鋭次様、失礼いたします・・・」 そう言うと、紀子は、おそるおそる鋭次の右手を、自分のブラジャーの胸の上に移動させた。 そして、早く、終わる事を願い、素早く、スタートボタンを押した。 測定が開始された事により、新人看護婦の無抵抗の時間が始まったのである。 「ふっふっふ。紀子ちゃん、柔らかいね」 「あっ、鋭次様っ・・・」 紀子は、いきなり、ピクッと反応していた。 ブラジャーと言っても、薄い布地が緩やかに胸の上を覆っているだけで、下着としての役割はあまり果たしていなかった。 薄い布地の上から触られると、ほとんど、直接触られているのと大差ない感触であった。 紀子は、年齢の近い男性患者様に、胸を触られ、真っ赤になって、動けなくなっていたのであった。 そんな紀子に、追い討ちの質問が、VIP患者様の口から聞こえた。 「揉み揉みしても、構わないんだよね?」 「はい。お好きなだけ、揉み揉みしていただいて構いません。鋭次様の思いのまま、揉み揉みしてください」 その問いには、先輩看護婦が、しっかりした声で答えた。 「そんな・・・」 紀子は、躊躇いの声を出したが、これも、”規則の手帳”に書かれてあった事であった。 紀子は、もはや、完全に抵抗する事が出来ない状態になっていた。 「ふっふっふ。好きなだけ揉み揉みしていいみたいだね」 鋭次は、真っ赤になっている紀子の顔を見つめながら、いやらしい愛撫を開始した。 「あんっ! だめっ・・・あーん・・・」 紀子は、何度も恥ずかしい声を出さされていた。それでも、鋭次の愛撫は、より一層、新人看護婦を可愛がるのであった。 指と指の間で、器用に乳首を挟み、クリクリしながら、胸を揉み揉みしていた。 「ふっふっふ。乳首も一緒にクリクリだよ。こんな風に揉み揉みしても、構わないんだよね?」 「あーん! だめぇ・・・だめなのぉ・・・」 恥ずかしい声を出すだけで、紀子は抵抗しない。鋭次は、納得した感じで言った。 「抵抗しないって事は、構わないって事だね。それじゃあ、乳首を念入りに可愛がってやるかな」 「あんっ、あんっ! だめっ、だめっ! お許し・・・あんっ・・・ください・・・あんっ!」 鋭次の愛撫は、執拗に、時間の許す限り行われた。 しかし、方法によっては、時間が決められているわけではないのである。 約60秒の時間が経ち、そろそろ、測定が終わるであろう時に、再び、鋭次の行動が実行された。 「このボタンを押すと、どうなるんだったけ?」 「そっ、そのボタンを押されますと・・・あっ!」 紀子が、返事をする間も無く、鋭次は忘れた振りをして、そのスタートボタンを押してしまったのである。 そのボタンを押すと、ピッという電子音とともに、測定結果の液晶表示部分が、クリアされ、再度、最初からの測定となった。 「ごめんごめん。最初から、測り直しになるんだったね。忘れちゃってたよ」 鋭次が、優しい声で、ボタンを押してしまった事を詫びた。 「もう・・・あんっ・・・押さないで、くださいね・・・あんっ!」 「ごめんごめん。気をつけるよ」 鋭次は、優しく笑い、これからは気をつけるように言った。 鋭次の優しいのはこの時だけで、その後、再び、紀子を気持ちよくさせる、恥ずかしい愛撫が再開された。 結局のところ、測定の時間が延長されただけであった・・・ (あんっ・・・あんっ・・・気持ちいぃ・・・変になっちゃう・・・鋭次様の揉み揉み、気持ちいい・・・) 時間が延長され、紀子は、夢見心地になっていた。脈拍測定の場合は、自分で数えなければならないので、 しっかりとしていなければならないが、血圧測定の場合は、測定が終わるのを待つだけである。 その為、鋭次の執拗な愛撫に、紀子は、トロトロに蕩けさせられていた・・・ ボーとしている紀子の目を盗み、鋭次は、腕に巻かれてあるシートの、隠れた部分にある小さなスイッチを押した。 しばらくして、軽い感じで、紀子の胸を愛撫していた鋭次の腕に変化が現れた。 ビリビリというマジックテープが外れる音がしたかと思うと、腕に巻かれてあったシートが外れてしまったのである。 そして、測定エラーを示す赤いランプが、点灯した。 「あれっ? シートが外れちゃったね。うまく巻きつけてなかったんじゃあないのかい?」 「あっ、あの・・・その・・・」 突然の出来事により、夢見心地の愛撫を停止された紀子は、うまくいい訳が出来なかった。 「あらあら、シートは、きちんと巻きつけなくちゃだめよ!」 先輩看護婦は、外れたシートを見て、巻きつけ方に問題があった様な感じで言った。 「あっ・・・あの。ごめんなさい。先輩。ごめんなさい。鋭次様・・・」 新人看護婦は、自分の巻きつけ方が悪かったのだと思っているようであった。 そして、それは、再度、測定をやり直さなければならない事を物語っていた。 実は、鋭次が押した、シートの横にあるスイッチは、当初は、非常用に付けられていたスイッチであったが、あまり使われる事がなく、この様に、分かりにくい場所に付けられていたのであった。 スイッチを押す事により、シートが徐々に外れて、10秒くらいで外れる様な仕掛けになっていた。 「それでは、もう一度、血圧の測定をしますので・・・」 紀子は、その後も、スタートボタンを押し直されたり、腕のシートが外れたりして、2度にわたって、血圧測定をやり直すことになっていた・・・
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