TBSの不祥事が止まらない。亀田騒動で猛烈な批判にさらされたはしから、またもスキャンダルを連発している。
先週、発覚した「みのもんたの朝ズバッ!」の男性スタッフによる女子トイレ盗撮、週末には細木数子の「ズバリ言うわよ!」による、謹慎中の朝青龍への“無許可”インタビューとまさに立て続けだ。
TBSは今年に入ってこれでもかと不祥事を繰り返してきた。放送倫理・番組向上機構(BRO)から「問題あり」との指摘を受けた「朝ズバッ!」の不二家報道や、ゴルフの石川遼への盗聴未遂騒動を起こした「ピンポン!」、石川の試合中にヘリコプターを飛ばして問題になった「イブニング5」など、TBSは民放の“問題児”といっていい。
なぜ、こうもめちゃくちゃなのか。
「視聴率のためなら何でもありの姿勢が原因です」と指摘するのは、放送ジャーナリストの伊勢暁史氏だ。
「TBSはここ数年で分社化や統合を繰り返したことで、放送局としての統制が取れなくなっています。楽天の経営統合問題などで上層部が浮足立っていることもマイナス要因。最悪なことに、それが制作現場に大きく影響し、プロデューサーやディレクターが“テレビは視聴率が最優先”と勝手に判断して暴走しているのです。経営陣には“視聴率主義をやめろ”と主張する人もいるけど、組織がバラバラだから、誰も歯止めをかけられない状態になっている」
実はTBSは視聴率がよくない。07年度上半期はNHKを含めた6局でゴールデンタイムは3位、全日4位、プライム3位と上位に食い込めないでいる。「朝ズバッ!」の問題などで井上弘社長以下、幹部ら30人以上が処分を受けたが、今度も処分が出る可能性がある。
TBSのダッチロールはまだまだ続く?
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