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ロッソ熊本J昇格に不安/JFL

サポーター無視のチーム名変更に、居残ったサポーターはクラブ幹部を前に抗議
サポーター無視のチーム名変更に、居残ったサポーターはクラブ幹部を前に抗議

<JFL:ロッソ熊本1-1三菱自動車水島>◇後期第15節◇17日◇熊本県民総合運動公園陸上競技場

 ロッソ熊本が、来季からのJ昇格に不安を残した。J昇格条件をクリアし、ホーム凱旋(がいせん)試合となった三菱自動車水島戦に1-1で引き分け。勝ち点1を上積みして2位を確定させたが、18日に試合を残す佐川急便にあっけなく優勝を譲った。ふがいない試合内容に加え、試合後には明るみに出たチーム名称の変更問題にサポーターの怒りが爆発。サポーターへ緊急説明会が開かれる騒動となった。

 J昇格の祝福モードが、一気に吹き飛んだ。15位の三菱自動車水島相手に引き分けに終わった試合後、ホームゴール裏のサポーター席に次々と弾幕が掲げられた。「スタンドの声をフロントは聞いてくれ」「ロッソ熊本は県民チームじゃないのか」「12月中旬まで待てない」。クラブが公式HPで「12月中旬に正式会見する」と説明した名称変更問題に不満を持つサポーター約200人がスタンドに居残り、抗議行動に出た。

 怒りの声が競技場に飛び交った。J参入クラブは商標登録が必要だが、登録されている「ロッソ」であらためて商標登録することは難しい状況だ。すでにクラブは阿蘇の名前をもり込んだ「ロアッソ」での商標登録申請を行っており、特許庁で認められれば「ロアッソ熊本」が誕生する。チーム名に愛着があるサポーターは「とにかく説明してくれ」と、2人のクラブ幹部に詰め寄った。

 クラブは急きょ、競技場内の会議室で約60人のサポーターへの緊急説明会を開催。名称変更しなければならない事情を1時間半以上にわたって説明したが、サポーターからは「どうにかロッソ熊本で商標登録できないのか」といった意見とともに、独自アンケートの結果で144人中ロアッソ賛成派がわずか12人だけだったと、不満の声を上げるサポーターもいた。

 場外騒動だけでなく試合でも、後半4分にFW高橋泰(27)のゴールで先制しながら、1分後にオウンゴールで失点。今季29失点中後半に17失点している勝負弱さをこの日も露呈した。「課題が多い試合だった。(このままなら)上のステージでは勝たしてもらえない、それがでたゲームだった」と池谷友良監督(45)も不満顔だ。J昇格正式承認に向け、解決しなければならない課題は山積みのようだ。

 ロッソ熊本FW高橋(今季24点目で、得点トップまで3差)「可能性がある限り1番上を目指す。チームが勝つことが、僕へのチャンスを広げることになる」

[2007年11月18日8時17分 紙面から]

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