【ロサンゼルス國枝すみれ】米ミズーリ州セントルイス郊外で、ネット上で交友する少年に嫌われたと信じた13歳の少女が自殺した。ところがこの男の子は、近所の住民が作った架空の人物だったことが判明。少女の母親は「下劣だ」と非難、子供を守るためにネット関連法の改正を求めている。AP通信が16日報じた。
自殺したミーガン・マイヤーさん(13)は、うつ病で、注意欠陥障害があった。06年秋、ミーガンさんが自己プロフィールを公開していたインターネット上のコミュニティー「マイ・スペース」に、フロリダ州から引っ越して来たというジョシュ・エバンズ君からメッセージが届いた。2人は友達になったが、1カ月半後にジョシュ君が突然「君は残酷な人だと聞いた」と絶交を宣言。ミーガンさんは翌日、自室で首をつって自殺した。
数週間後、ジョシュ君は、ミーガンさんの元友人の少女と、その母親ら近くに住む一家により作られた架空の人物だったことが分かった。
ミーガンさんの母親は「大人が13歳の少女の気持ちをもてあそぶなんて」と激怒。嘘のプロフィールをマイ・スペースなどに公開することは犯罪であると主張している。
米国で若者に人気のマイ・スペースは、14歳未満の登録を禁じているが、子どもが年齢を偽り登録する例が後を絶たない。また、成人が中・高生のふりをして登録するケースも多く、トラブルが頻発している。
毎日新聞 2007年11月17日 22時03分