改正道交法の施行で飲酒運転の罰則規定が強化されたことを外国人にも知ってもらおうと、常総署は、ポルトガル語、スペイン語、中国語、韓国語、英語の5カ国語で罰則の詳細を説明したチラシを作成した。効果があれば県内の全警察署で配布する。
同署管内の常総市とつくばみらい市に住む外国人は約5200人。ブラジル人が65%と最も多く、中国人が5・5%、ペルー人が4・6%、韓国人が3%と続く。このうち、約1300人が運転免許を所持する。
改正道交法では、酒酔い運転は5年以下の懲役か100万円以下の罰金。酒の提供者や同乗者も3年以下の懲役か50万円以下の罰金となる。
県警はチラシや交通安全キャンペーンなどで大々的に県民に呼びかけているが、同署を訪れる外国人からは「日本語で内容がよく分からない」などの声が多かった。このため、母国語で正しく理解してもらおうとチラシを作成した。
チラシはA4判で2000部作成。同署の窓口や市役所、ガソリンスタンド、飲食店で配布し、飲酒運転防止を呼びかけている。
松下勝博副署長は「日本人にも周知徹底を図ることはもちろん、外国人にも正しく理解してもらい管内から飲酒運転を撲滅したい」と話している。
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