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中2いじめ自殺
いじめ最大の原因、学校の責任重い…調査委が最終報告 (06.12.29)福岡県筑前町のいじめ自殺問題で、同町教委が原因究明のために設置した調査委員会(委員長=高田清・福岡教育大教授)は28日、最終報告書をまとめ、柿原紀也・町教育委員長に提出した。同町立三輪中2年の男子生徒(13)に対する同級生らの長期間にわたるからかいや、冷やかし行為を「いじめ」と認定し、「こうした行為が、自殺にまで至った最大の原因の一つと推測される」と判断した。その上で、いじめに気付かず対策を講じていなかった教師や学校、同町教委について、「責任は重い」「努力が足りない」などと指摘した。 調査委員会が12日に行った中間報告では、同級生の男子生徒に対する「いじめに類する行為」が死に追い込んだ可能性があると表現したが、遺族は「自殺との因果関係に踏み込んでいない」と反発していた。今回の最終報告は、いじめ行為と自殺との因果関係を一定程度認め、中間報告より踏み込んだ内容になった。 今回の報告書はA4判36ページ。不特定の同級生たちが男子生徒に「うざい」「死ね」とからかったり、屈辱的なあだ名で呼んで冷やかしたりした行為や、自殺当日にトイレでズボンを脱がそうとした行為を、「いじめ」と認定した。 男子生徒は中学入学当初から自殺するまでの長期間、こうした行為により、孤独感を伴った非常に強い精神的苦痛を受けており、その蓄積が自殺の大きな要因の一つと推測されると判断した。 一方、男子生徒に「変なサイトみてるんじゃないの」「偽善者やね」などと発言し、中間報告で「軽率な言動」を指摘された1年時の担任の言動については、「自殺の半年以上前のことで直接的な要因と考えることに無理がある」とした。 男子生徒と最も密接な関係があった2年時の担任やほかの教員については、2年の9月ごろから元気がなくなっていたのに、だれも気付かず具体的な指導をしなかったと指摘。校長ら管理職については、すべき対策を講じず漫然と学校を運営したとして、「責任は重い」と批判。同町教委のいじめ対策や、今回の問題が起きた後の対応についても努力が足りないとした。 中2いじめ自殺・関連記事
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