会場には、脳性マヒなどを患い手が動かない人が描いた作品50点が展示されています。絵を描いているのは全員、芸術家協会に所属するプロの画家で、どの作品も生命力あふれる質の高い作品ばかりです。倉敷市田ノ上在住の牧野文幸さんもその1人。16歳のとき、水泳の練習中に飛び込みに失敗して頭を強く打ち、それから首から下の自由を失いました。牧野さんはリハビリ目的で口に絵筆をくわえて絵を描きはじめ、躍動感あふれる馬の絵などを描いています。会場では牧野さんが色紙に文字を書く実演も行われ、訪れた人が立ち止まって見入っていました。この絵画展は19日(月)までイオンモール倉敷で開催されており、牧野さんによる実演は18日(日)も予定されています。
内蔵されたカメラで相手を見ながらまるで人のように身振り手振りを交えながら、予め録音された解説を読み上げてくれるロボット。名前はロボビーといいます。同じように可愛らしい動作で名画の解説をしてくれるのは犬型ロボット。このロボットたちは独立行政法人日本学術振興会や大学が研究を進める視覚情報に基づく人間とロボットのコミュニケーションに関する実験のため、大原美術館で一日学芸員を務めました。高階秀爾館長も思わず立ち止まってロボットの解説に耳を傾けていました。実験では、どういう動きをすれば人間に受け入れられやすいかなどを検証しており、 今後に技術を活かしたいということです。
岡山地方裁判所が主催した今回のフォーラムには、裁判員制度について関心の高い市民や、企業の経営者など30人が出席しました。講師は岡山地方裁判所倉敷支部の篠原康治裁判官が務め、裁判員制度の仕組みを解説しました。この制度は国の司法制度改革によって導入される制度です。20歳以上の国民から無作為に6人の裁判員が選ばれ、刑事裁判に立会い、有罪か無罪か、有罪の場合はどのような刑なのかを判断します。岡山地方裁判所では平成18年度に裁判員制度の対象となる強盗致傷や放火などの裁判が39件あったということで、およそ3,500人に1人の割合で裁判員に選ばれる計算です。岡山地方裁判所では、12月16日に茶屋町公民館で裁判官との模擬評議を行い、更に理解を深める取り組みを実施することにしています。