2007年11月17日 19時39分更新
全国で産婦人科の医師不足が深刻になる中で、医学部の学生たちがどうしたら医師不足の問題を解決できるか考える公開シンポジウムが横浜市で開かれました。
このシンポジウムは、横浜市立大学の医学部の学生たちが学園祭の催しとして開いたもので、学生や一般の市民などおよそ100人が参加しました。
はじめに医学部の学生300人余りに行ったアンケート調査の結果が報告され、学生の3人に1人が、一度は産婦人科を志望したものの、当直が多い厳しい勤務や訴訟のリスクなどから、多くの学生が途中で断念している現状が説明されました。
また、学生と大学の研究者、それに神奈川県の担当者が医師不足の解決策について意見を交わし、産婦人科医の過酷な勤務に見合うよう報酬の引き上げなどの処遇の改善や、ゆとりのある勤務時間を設けるなどの対策を早急に進めるべきだといった指摘が出されていました。
参加した女子学生は「いのちの誕生に立ち会える事に魅力を感じますが、自分が産婦人科医になったら子育てに十分な時間がとれるか不安を感じます。ぜひ働きやすい環境を整えて欲しい」と話していました。