【ロンドン17日時事】英メディアは17日、クローン羊ドリーを誕生させたことで知られる英エディンバラ大学のイアン・ウィルムット教授が、ヒトクローン胚(はい)による難病治療研究を断念することを決めたと報じた。日本の研究者らがより良いとみられる手法を考案したためで、「ヒトクローン胚の研究は生命倫理上、問題がある」としていた反対グループも歓迎している。
日本の新しい方法は、マウスの皮膚の断片からさまざまな臓器になり得る幹細胞を生み出すもので、京都大の山中伸弥教授らが昨年8月に論文で発表した。これにより、ヒトの胚(受精卵)を利用する必要がなくなるという。
[時事通信社]