【ブリュッセル福原直樹】在ベルギー日本大使館で今月発生した盗難事件で、盗まれたパソコン内に、在留邦人届けや旅券情報などの個人情報・約1万3000件が入っていたことが、13日わかった。発生後数日後に、個人情報の入ったパソコンなど、新たに2台の盗難が判明したという。同大使館は、「パスワードなどで、情報は保護されており、簡単に取り出せないはずだ」としている。
大使館関係者によると、盗まれたパソコンは当初、9台とされたが、その後の調査で2台増え計11台と判明。また、この2台のうち1台など、領事部用パソコン3台に、▽在留邦人届け約1万件▽在外選挙人登録約1400件▽旅券発行記録約1300件--が入っていたことも、わかった。
大使館によると在留邦人届けは年齢、氏名、住所や勤務先などで、帰国者のものも含め、かなり前から保存されていた。一方、旅券情報は領事部発効のものに限られるが、顔写真は含まれていない。盗まれたパソコンの内訳は、領事部用3台のほか、外務省の内部情報接続用3台▽インターネット接続用2台▽予備3台--だった。
事件は3日未明、警察からの連絡で発覚。ブリュッセル中心部のビル(7階建て)6階にある同大使館の領事部ドアが壊され、パソコンが盗まれた。
毎日新聞 2007年11月14日 12時10分 (最終更新時間 11月14日 12時25分)