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IPCC 温暖化加速の報告書

IPCCはこれまで3回の作業部会を開き、世界の平均気温は最悪の場合、今世紀末には6.4度上昇し、温暖化の影響を最小限に抑えるためには2050年には二酸化炭素の排出量を半減する必要があるとする報告書をまとめています。12日からスペインのバレンシアで開かれている総会では、特に温暖化の影響を受けやすい地域などについて議論が進められ、16日、新たな報告書について参加国が合意に達しました。それによりますと、アフリカの一部の国では、2020年までに作物の生産が半減し、多くの人が食糧不足になるほか、小さな島国では海水面の上昇によって水害の危険が高まるなど、これまでより踏み込んで、各地域ごとに温暖化による具体的な被害の内容を盛り込んでいます。また、サンゴの白化現象の増加や森林火災、それに干ばつの拡大など、今後いかなる対策を講じても被害が避けられないものもあるとして温暖化による影響の深刻さを強調しています。報告書は17日にパチャウリ議長が記者会見で正式に発表したあと、来月インドネシアで開かれる気候変動枠組み条約の締約国会議に報告されることになっています。
もどる11月17日 1時48分
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