ＯＰＥＣの首脳会議が、サウジアラビアのリヤドで日本時間の１８日未明から始まるのに先だって、１６日、外相やエネルギー担当相などの閣僚級会合が開かれ、調整が進められました。原油価格の高騰からＯＰＥＣに対して一段の増産を求める声が強まっていますが、これまでのところ、今回の会議で具体的な増産は示されない見通しです。一方で、限界に近づいていると指摘されている生産能力を上げるため、各国が油田開発などへの投資を積極的に行うことや、市場の安定化に向けて消費国とも協力する方針などを、首脳会議のあとの声明に盛り込む方向で調整が進んでいます。このほか、環境対策も主なテーマとして声明に盛り込まれる見通しです。ところで、非公開で行われた１６日の閣僚級会合の一部が、報道陣が集まる記者室のテレビに中継されるトラブルが起きました。この間のやりとりでは、下落が続くドル安が原油価格高騰の一因になっているとして、イランとベネズエラが声明に何らかの文言を盛り込むよう求めたのに対して、議長国のサウジアラビアが「市場への影響が大きすぎる」として要求を拒み、報道陣らが騒然とする場面もありました。