F1 : 国際控訴裁判所、マクラーレンの訴えを棄却
モータースポーツアソシエーションのライセンスホルダーである、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスチームが、2007年ブラジルGP(2007年10月21日)のスチュワードが下した結果(書類41)とその結果ポイントが加算されたF1世界選手権についての訴えを起こしていることに対してFIA国際控訴裁判所は、11月15日木曜日ロンドンで公聴会を行った。
技術チームが指摘したレポートによると、カーナンバー9、ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)、カーナンバー10、ロバート・クビサ(BMWザウバー)、カーナンバー16、ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)、カーナンバー17、中嶋一貴(ウィリアムズ)のマシンに搭載された燃料の温度が気温より10度以上低かった。これに対し、ペナルティを科すがどうかスチュワードによるミーティングが行われ、これらのマシンに搭載されていた燃料温度と通常の燃料温度の計測にどちらも疑わしいところがあるということから、スチュワードはペナルティーを科さない裁定を下していた。
それぞれのチーム(マクラーレン、ウィリアムズ、BMWザウバー)から説明を聞き、またさまざまなドキュメント及びその他の証拠などから検証した結果、控訴裁判所は、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスチームにより提出された訴えを棄却することを決定した。
今回の結果により、その可能性が言われていたキミ・ライコネン(フェラーリ)からルイス・ハミルトン(マクラーレン)へのタイトルの移動もなくなる。