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【芸能】

三田佳子二男、覚せい剤で3度目逮捕 涙の謝罪会見

2007年11月17日 紙面から

 路上で覚せい剤を所持していたとして、警視庁三田署は16日までに、覚せい剤取締法違反の現行犯で、女優三田佳子(66)の二男で歌手の高橋祐也容疑者(27)を逮捕した。「港区内で売人から買った」と容疑を認めているという。高橋容疑者が覚せい剤取締法違反で逮捕されたのは、3度目。この日、三田は東京都内で記者会見し、覚せい剤を断ち切れない息子の現状に困惑しつつ、涙ながらに謝罪した。

 三田の会見は、名古屋・御園座での公演に向けた舞台げいこ場で行われた。20台以上のテレビカメラのライト、幾重ものフラッシュを浴びながら、三田は真っ青な表情で、「正しく伝えたい」と事件の背景などを記した紙を手に、消え入りそうな声で読み上げた。

 そして、覚せい剤取締法違反での逮捕は3度目となる息子に「救ってあげられなかった。親として駄目という実感です」と号泣した。

 三田によると、祐也容疑者は、今年1月にひとり言を発し、うつの傾向があったため入院させ、3月に退院。だが最近1週間でうつ状態が悪化し、19日に再入院させる予定だったところ、逮捕されたという。

 逮捕の一報が入ったのは、三田が舞台のけいこ中だった15日夜。その後、一晩中泣きはらしたといい、「母親として力足らずだった」と頭を下げた。

 昨年まで祐也容疑者は、一人暮らしするほど状態は安定。異変が生じてからは、夫で元NHK勤務の高橋康夫氏(66)が中心となって様子を見守り、知人宅などに身を寄せていた。三田は「自活はできない。両親が最低限の助けをしないと…」と援助してきたが、取材陣の「月50万円与えていたのか」の問いには、「ありえない。そんなにお金は使えない」とした。

 最悪の事態に「心の中では放りだして当然だが、(息子は)精神的に不安定。人さまを傷つけたら大変なので、完全に切り捨てられない」として、親として息子の更生に向けて努力する覚悟を語った。祐也容疑者は、弁護士を通じて「申し訳ない」と話しているという。

 同じ犯罪を繰り返し、今回は実刑の可能性もある息子に対し「彼は前を向くしかない。死ぬわけにいかない」と話し、最後は目に涙をあふれさせて「ご心配かけました。許していただきたい」と深々と頭を下げた。

 

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