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OSK愛奏曲選 -春を信じて- 結束強め、存続に向け疾走 2002/12/14
雨の降る極寒の日曜日、現役やOG、有志のゲストやスタッフなどで行った初めての大規模なイベント「レボリューション!OSK〜私達は決して諦めない、OSK存続を!!」が大盛況に終わった。 イベント冒頭では、「存続の会」委員長の吉津たかし、副委員長の大貴誠が、これまでに十二万五千四百五十七人の署名が集まったことを報告。感謝の言葉に続けて、「八十年の伝統を受け継ぎ、新しく生まれ変わって将来に向かって羽ばたいていきたい」とあいさつした。 続いて現役、OGらが歌やダンスを披露。七月に退団したばかりの洋あおいが歌った「レボリューション・タイム」では、会場もノリノリで盛り上がりを見せた。 OGで結成する「忘れな草の会」のメンバー十一人も応援に駆けつけ、「今のような時代こそ、夢と希望、愛と勇気が必要。八十年の歴史を消さないよう力添えしてください。生徒たちと一緒に私たちもがんばります」とファンらにさらなる協力を求めた。 ゲストで登場したラジオ・パーソナリティーの小山乃里子さんは「OSK解散の記事を読んで、腹が立ってしょうがなかった。ノリ(野球の中村紀洋)に三十億円出すと言った近鉄は、なぜOSKに(存続に必要な)三億円出せないのか。こうなったらノリを相手にしようと思って、金髪に染めました」と気勢を上げると、客席から笑いとともに大きな拍手がわき起こった。 あいにくの天気にもかかわらず駆けつけた五百人強のファンらに支えられ、すべて手作りの初イベントは大成功。「うまくいくか、不安で不安でしょうがない」と心配していたメンバーも、達成感に満ちあふれた笑顔を見せた。準備に奔走し当日も司会を務めたひび希美香は、「私たちだけでは絶対にできなかった」とOGやファンらへの感謝の気持ちで胸を熱くしていた。 終演後、吉津は「存続できる! という実感がわいた。たくさんの励ましの言葉をいただき、まだまだ解散させてはいけない劇団だと改めて思った。イベントを通し、みんなの気持ちもぐっと一つに集まった」と確かな手応えを感じていた。 武生や和倉の公演も終わり、ようやくほぼ全員が本拠地に戻った。「やっと一つになれ、本腰を入れられる」と、存続に向けた活動をスピードアップさせていく構えだ。 市民劇団として存続させていく方針もほぼ固まり、近々「存続の会」を発展させた「新生OSK設立準備室」を大阪市内に開設する予定。支援打ち切りが宣告されている五月まで突っ走る。 |
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