16日午前1時5分ごろ、京都市山科区東野八反畑町のセブン―イレブン京都山科東野店前で、店から出てきたタクシー運転手の男性(67)を男が刃物で切り付け、店内に侵入、男性店員(53)の顔などを切り、たばこ一箱を奪って逃げた。男は近くの交差点で、さらにバイクで駆け付けた京都府警山科署の巡査部長(44)に切り付けた。追い掛けた同署の交番勤務の巡査(25)が拳銃一発を発砲。男は弾を左足太ももに受け、殺人未遂と公務執行妨害の現行犯で逮捕された。
コンビニ店員らは軽傷。男は午前2時半ごろ搬送先の病院で死亡した。
男は山科区音羽千本町、無職崔正秀容疑者(42)で、同署は近く容疑者死亡で書類送検する。
調べでは、6人の警官が近くの路上で崔容疑者に追い付き、「ナイフを捨てろ、捨てないと撃つぞ」と警告。同容疑者が刃物で襲い掛かったため、巡査が左足を狙い発砲した。弾は左足を貫通し、取り押さえられた。所持していた刃物は刃渡り約15センチの包丁とみられ、刃先が折れた状態で見つかった。
[時事通信社]