伊丹市営バスが二〇〇二年十一月から行う乗務前飲酒検査で、基準を超えるアルコール分が検出され乗務停止となった運転手が、これまで五年間で計二十九人に上ったことが二十四日、分かった。半数以上が二回以上繰り返していた。〇三年度から検査を実施する尼崎市営バスでも、計二十六人が同様に乗務停止となっていた。
両市は、市営バス運転手に対し乗務前八時間の飲酒を禁止、控えるよう指導。検査で呼気一リットル中、〇・〇七ミリグラム以上が検知されると、運転手を欠勤扱いにして乗務を停止している。
伊丹市によると、違反した二十九人のうち、二回以上繰り返していたのは十五人。四十代の男性運転手は五回を数えた。市は違反回数に応じて減給などの処分を行ってきたが、来月からは、違反三回以上で停職処分とするなど厳罰化を図る。
一方、尼崎市は六人が二回以上違反。〇五年七月までに四回の違反を重ねた四十代の男性運転手は市の勧告を受けて同八月、依願退職した。同市も「就業規則に罰則規定を盛り込むことを検討したい」としている。