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兵庫・明石市民病院産婦人科 入院と出産業務休止へ

常勤医減で来年6月から

 兵庫県明石市立市民病院(佐々木享院長、398床)は16日、常勤の産婦人科医が3人から2人に減るため、来年6月から入院と出産業務を休止すると発表した。すでに予約を受けている患者については対応するが、新規の患者の受け入れはしない。同病院は診療体制の見直しも検討しており、「県医師会や大学への要請などを通じて、早期に再開できるよう努めたい」としている。

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2008年6月から分娩の受け入れ休止が決まった明石市立市民病院(明石市鷹匠町で)

 同病院によると、2005年4月に常勤の産婦人科医が4人から3人に減少した。06年にはさらに2人が退職したため、京都府立医科大(京都市)などから2人の派遣を受け、3日に1回の泊まり勤務をするなどして急場をしのいでいた。

 しかし、うち1人が08年5月末で契約が切れ、新たな医師も見つかっていないことから、「常勤医2人では24時間体制で取り組むお産に対応できない」と判断、休診を決めた。

 昨年の明石市への出生届2779件に対し、同病院で扱った出産の数は441件。市内の分娩(ぶんべん)可能な病院はほかに6病院あるが、市民病院は中核病院としての機能を果たしており、今後、リスクの高い患者は、県立こども病院(神戸市)や加古川市民病院へ搬送されることになる。

 また、常勤医が2人になることで、通常業務への負担も増えることから、同病院は「新たな医師が確保できない場合、産婦人科を婦人科だけにするなど、診療体制を見直す必要もある。年明けには対応を決めたい」としている。

 兵庫県内の産科医療を巡っては、医師不足などを理由に西宮市立中央病院や高砂市民病院、小野市民病院などが産科を休診している。

2007年11月17日  読売新聞)

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