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社会

08年に出産の受け入れ休止 明石市立市民病院

 明石市立市民病院(明石市鷹匠町、佐々木享(すすむ)院長)は十六日、来春以降に産科医を確保できる見通しが立たないとして、来年六月から出産の受け入れを休止すると発表した。県内の公立病院では但馬や北西播地域などのほか、昨春から西宮市立中央病院が産科を休診中。産科医不足の影響が都市部でも広がり始めた格好だ。

 同病院事務局によると、現在三人いる産婦人科常勤医のうち、一人が医院を開業するため来年五月末で退職を予定。退職する医師は、開業までの期限付き採用だったため、同病院はこれまで複数の大学医局に医師派遣を要請したり、公募したりしたが、後任医師のめどが立たなかった。残る医師二人では当直体制が組めず、休止を決めた。

 六月以降の出産予約は受け付けないが、すでに予約を受けた五月までの出産は取り扱う。

 同病院は、合併症などが生じた妊婦を二十四時間体制で受け入れ、神戸市西区や淡路島などからの利用もある地域の中核病院。今後、リスクの高い妊婦は、県立こども病院(神戸市須磨区)や加古川市民病院などに受け入れてもらうという。

 同事務局では「これからも医師を探し、早急に分娩(ぶんべん)を再開したい」とする一方、市内産婦人科医院との連携強化や、助産師の活用による分娩再開の可能性も検討するという。(永田憲亮)

(11/17 09:03)

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