(cache) okanichi.co.jp:岡山市区割り　燃え上がる総務委　３区案強くけん制

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... 岡山市区割り　燃え上がる総務委　３区案強くけん制

11/16-12:27--岡山市区割り　燃え上がる総務委　３区案強くけん制

　岡山市の区割り問題で１５日、市議会総務委員会（浦上雅彦委員長）が燃え上がった。このままでは、政令市実現に必要な同委員会での意見書案の発議が難しいとの発言も飛び出すなど、３区案を強くけん制。１９日に最終答申のとりまとめを目指す市行政区画等審議会（会長・千葉喬三岡山大学長）との〝すり合わせ〟を当局に強く求めた。　同委員会では、松島重綱委員（新風）の資料請求で、西大寺地区の７連合町内会と瀬戸町区長会などから、１４日に要望書が出されていたことが明らかになった。同要望書では「現在の３区案が、人口割・地域割でも公平」とする一方、西大寺支所を区役所とすることについて「場合によっては再検討の余地はある」などと書かれていた。　５日には旧西大寺市の全１３連合町内会長が、西大寺支所を区役所とするよう求め、高谷茂男市長と宮武博議長宛ての陳情書を出していた経緯があるだけに混乱に拍車をかける結果となった。　相反する内容の陳情書と要望書の提出の際、新風会の別々の議員が同席していたことも明らかにされ、同会派や西大寺地区での〝ねじれ〟が露呈した。　また、１４日の要望書を高谷市長が受け取ったことに対し、花岡薫委員（ゆうあい）は「かみ合わない陳情を市長が受けたのは、とんでもない話」と厳しく批判。　さらに区割りをめぐる一連の混乱に触れ「当局と議会が一体にならないと政令市はできない。（矛盾する）陳情をどう解釈するのか。意見書がそう簡単にできると思ったらいけない」と大声が鳴り響いた。　この後、浦上委員長の求めで３区案に対する意見を各委員が表明。　土肥啓利委員（新風）は「会派で整理できていないので、きょうの時点では答えられない」と厳しい表情。松島委員（同）は、中間まとめには反対を表明したが「区役所が西大寺のままなら分区やむなしだが、最大公約数的なものを考えたい」と含みを持たせた。　田畑賢司委員（共産）は、審議会の議論や歴史的経過などを踏まえ「（中央、東福祉事務所管内を一体化する）中央区を形成するのが合理性がある」と、新４区案を提唱。さらに「都市部と周辺部の不均衡は（区でなく）市全体で考えていくべき」と訴えた。　田尻祐二委員（公明）は「公明党市議団は（３区案賛成で）変わっていない」と表明。竹之内則夫委員（同）も３区案を支持するとともに、政令指定都市調査特別委員会との連携を求めた。　田原清正委員（市民ネット）は、３区案に反対するとともに「不信感に満ちあふれた状況を作ってしまっている」と、当局を批判。　若井達子委員（ゆうあい）は、会派では市民の合意が得られる案を採用することでまとまっていることを表明したうえで「東の分区は必要。３区案は受け入れられない」と強調。花岡委員（同）は「東に区役所が来るから３区でいいという考えでは政令市はできないのではないか」と述べた。　また、浦上委員長は「この問題にはボタンの掛け違いがあった。このまま進め、優しさのない行政なら、政令市になる資格がない。（３区案賛成は）過半数ではないということを審議会にきちっとお伝えいただきたい」とまとめた。