15万人目となったのは、神戸市から家族旅行で訪れた平川 智善さんです。記念のくす玉が割られた後、片岡聡一総社市長から花束と宿泊無料券がプレゼントされました。「サンロード吉備路」は、平成15年7月のオープン以来、年間およそ3万5千人が宿泊しています。宿泊客の15万人突破は、オープンからおよそ4年半での達成です。サンロード吉備路の客室稼働率は95%を超えていて施設の利用率では、全国におよそ150ある国民宿舎の中で第2位です。
式典には、全校生徒830人をはじめ教職員などが出席しました。弘保幸三校長は、「長い伝統は、地域の人の理解で支えられている」と感謝の言葉を述べ、「人づくりや進学の拠点として光り輝く学校であり続けるよう全力を尽くしたい」と話しました。県立総社高校は、第一次世界大戦中の大正6年に組合立春靄実科高等女学校として設立されました。学校では、回顧展も開催され、古い教科書や学校創立当時の写真などが展示されました。総社高校は、現在、普通科と家政科の2学科があり県内でも有数の伝統校です。これまでの90年間でおよそ2万7000人が卒業しています。式典では、同窓会関係者やPTA関係者、歴代校長などに感謝状が贈られました。在校生を代表して、中原瑠理さんが「卒業した時、総社高校が母校でよかったと誇りを持てるよう頑張ります」と挨拶しました。総社高校では、来年度から普通科の中に理数系のテーマ別研究などを行う自然探求コースを新設することにしています。
総社市の槙谷川上流にある豪渓は、奇岩絶壁と紅葉の美しさが有名で、毎年多くの観光客が訪れ、紅葉狩りを楽しんでいます。しかし、これまで豪渓にある観光案内所には電話が設置されておらず、観光客などからの紅葉の問い合わせについては、総社市役所の商工観光課が対応していました。総社市では、豪渓の紅葉情報をリアルタイムで伝えることでサービス力を向上させ、観光客の増加につなげたいとしています。今年は、気温の下がり始めた今月初旬からモミジなどの広葉樹が、赤や黄色に色づき始め、平年に比べて4、5日遅いとのことです。豪渓観光案内所は紅葉シーズンの今月25日まで毎日営業しており、紅葉の問い合わせを電話受付しています。詳しくは豪渓観光案内所0866‐95‐9511までお問い合わせください。
公民館祭は、公民館を拠点に芸術活動に取り組むグループや講座生の日ごろの成果を発表するものです。倉敷公民館では、現在、45のグループが活動しています。今年の倉敷公民館祭は、展示の部が開幕し、18の創作グールプによる作品展示が行われています。会場には、和紙のちぎり絵をはじめ、手描き友禅のTシャツやスカーフ、着物を洋服にリサイクルした作品など、それぞれのグループの1年間の活動の成果が並んでいます。このうち桐のおが屑を固めて作る桐塑人形のグループは、今年はじめて男性メンバーが加わったことで活動が活性化し、例年に比べて作品数も増えたそうです。伝統的な人形が多い中、サッカーをしている孫をモチーフにした作品など、一風変わった作品も展示されています。この年老いた猫と幼い猫の手編みの人形は、手編みグループのメンバーが自身の孫への想いを込めた作品で訪れた人の目を引いていました。倉敷公民館祭は、あさって18日(日)まで開かれ、17日と18日には、倉敷演劇研究会や倉敷シルバー混声合唱団、しらかべ民踊愛好会など9つのグループが、ステージ発表を行うことになっています。
このバザーは、総社市文化協会が文化活動に充てる資金を得る目的で2年に1度開催しています。会場には、絵画や書道、陶芸などおよそ160点が並んでいます。どの作品も、今回のバザーのために総社市文化協会に寄付されたものです。会場には、入札箱が設置してあり、訪れた人が気に入った作品に値段を書いて入札し最終的に、最も高い値段を書いた人が落札する仕組みです。会場には、陶芸家の児島塊太郎さんや書家の高木聖鶴さんをはじめ、岡山県立大学教授で磁器作家の久保田厚子さん、元総社市長で書家でもある本行節夫さんの作品など目玉商品も並べられています。毎回、人気の商品には、15件から20件ほどの入札があるということです。この競売で得られた収益金は、総社市文化協会が主催する市民大学講座の講師の講師料や市民文化祭、古い商店街を再現したイベント「れとろーど」などの運営資金に充てられることになっています。バザーは、18日(日)までで午後5時まで入札を受け付けています。
倉敷みなと窯、寒風春木窯で「用の美」を追求した沖塩明樹さんは、5年前に73歳で亡くなるまで芸術家ではなく「茶碗やの兄さん」を貫いた陶工です。昭和23年、19歳で羽島窯に入門した沖塩さんは、砥部、丹波、酒津堤窯を巡り35歳で独立。食器に代表される「用の美」を備えた器を数多く生み出してきました。騎馬民族の皮製の水筒を陶器で再現した「鶏冠壷」は、黒の釉薬に艶消し技法を施した逸品です。会場には、沖塩さんが遺した作品80点あまりのほかに、その仕事を支えた「へら」や「こて」などの道具類も展示されており、54年間一貫して民藝陶器にこだわった心と技に接することができます。倉敷市の第34回郷土作家遺作展「沖塩明樹の仕事」は、次の日曜日、18日まで倉敷市立美術館で開かれます。