2006年度に全国の小中高が認知したいじめの件数は12万4898件で、前年度の6.2倍に達したことが15日、文部科学省の調査で分かった。いじめを幅広くとらえるよう定義を変えたことから件数が急増。背景にいじめがあったとみられる自殺も6件起きており、前年度まで調査上は減少傾向にあったいじめがなお深刻な状況にあることが浮き彫りになった。
調査は従来の全公立校に加え、今回からすべての国私立校も対象とした。公立校のいじめ認知件数は11万9360件で、前年度の5.9倍だった。
いじめの定義はこれまで「自分より弱い者に対し一方的に身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているもの」だったが、今回の調査から「一定の人間関係のある者から心理的・物理的な攻撃を受け、精神的な苦痛を感じている」に変更した。(21:50)