ブルドックソースが16日発表した07年9月中間連結決算は、最終(当期)損益が19億3000万円の赤字(前年同期は4億9100万円の黒字)に転落した。同社に敵対的買収を仕掛けた米系投資ファンドのスティール・パートナーズに対する買収防衛費用として、約28億円の特別損失を計上したことが要因。
買収防衛策の発動でスティールの持ち株比率を大幅に低下させたが、その際、スティールに発行した新株予約権を買い戻し21億1400万円を支払った。買収防衛の助言を受けた弁護士や、証券会社に対する手数料などにも約7億円かかった。
売上高は前年同期比6.6%減の80億8300万円、営業利益は同62.9%減の1億9500万円だった。本業のソース事業で、野菜や果実の原料価格が上昇し、原油高で包装資材も高騰したことが響いた。【工藤昭久】
毎日新聞 2007年11月16日 19時42分 (最終更新時間 11月16日 20時55分)