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警官発砲、包丁男が死亡…京都・山科

 16日午前1時ごろ、京都市山科区東野八反畑町のコンビニエンスストア「セブン―イレブン京都山科東野店」前の路上で、店から出てきた同区内の男性(67)が、大声を出しながら近づいてきた同区音羽千本町、無職崔正秀容疑者(42)に背中を包丁で切りつけられた。崔容疑者は逃げる男性を追って店内に押し入り、男性店員(53)の顔などを切って逃走。さらに南約300メートルの交差点で、店側の通報で現場にオートバイで向かう途中に信号待ちしていた山科署地域課の巡査部長(44)も襲い、顔を切りつけた。応援の別の警官3人が崔容疑者を追いつめ、うち1人が左足に拳銃1発を発砲。殺人未遂などの現行犯で逮捕したが、弾は崔容疑者の左太ももに命中、出血が多く、約1時間後に死亡した。切りつけられた3人は1〜2週間の軽傷。

 府警によると、発砲したのは同課の巡査(25)で、巡査部長が襲われた交差点から北東約150メートルの路上で、別の警官とともに崔容疑者に向き合い、「ナイフを捨てろ、捨てんと撃つぞ」と警告。うち1人が取り押さえようと前に出たところ、崔容疑者が包丁を2度、振りかざしたため、巡査が3・5メートルの距離から発砲したという。同署の福多亘副署長は「現段階で判明している事実によれば、適正な拳銃の使用だと考えている」とコメントした。

 崔容疑者は先月下旬、自宅で早朝や深夜に大声で叫ぶなどし、住民の通報で同署員が駆けつける騒ぎが3回あり、同署が山科保健所に通報していたという。

2007年11月16日  読売新聞)

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