アークエンジェルズ

「アーク・エンジェルズ」の活動の記録です。
頑張れジョイ!!
某警察に保護されてから2週間が過ぎ、最終の段階になるまで、水面下で沢山の人に協力して頂き、救われたバーニーズの男の子です。
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初めて会って来ました。
先々月に亡くした、我が愛犬の事を思い、「あなたも間違ってしまったのね。長い寄り道をしてしまったけど、これで本当の飼い主の元へ行けるね。」と長年の苦労を労いました。

推定6〜7歳くらいでしょうか?
こんな状態で、室内飼いは絶対にありえません。
長年、繋がれたまま飼われていたのでしょう。
毛がマット状になっているので大きく見えますが、後足のももには筋肉は全くありません。
背骨・腰骨がすぐに触れる状態です。
シャンプー・ブラッシングなどは、たぶん一度もされた事がないようです。
抜けた毛が全部、ぶら下がっています。

糞尿まみれで、凄い臭いがしみついています。
スタッフの協力のもと、大阪の病院へ搬送しました。

このままの状態では、病院での検査や処置の数日間、お世話になるのがあまりにも申し訳ないので、現場で5回のシャンプーをしました。
中腰の状態で2時間、さすがに腰が砕けました。
洗っても洗っても茶色の水が流れて来ました。
臭いも少しは、ましにはなりましたが、取れません。
バリカンを持ってくれば良かったと後悔。。。
長年の汚れと匂いは一旦、全バリをかける方が、皮膚の為にも良かったです。
これは大阪に戻ってからの作業にします。

昨年の秋、ニューファンの大きな男の子を大阪市動物管理センターからレスキューしました。
この時の事をふと思いだしました。
同じ臭い。
怯えた行動。
寂しい目。
シャンプーをしながらずっと話しかけていました。
「どっから来たん?」
「何て名前やったん?」
「寂しかったよね?」
「怖かったよね?」
「もう何も全然怖くないよ!!安心していいからね〜」
「お水嫌いかも知れんけど、ちょっとだけ我慢してね〜」
と、ずっとずっと話しかけながら触りました。

とっても、おとなしい子です。
どちらかと言えば臆病な感じです。
でも、「おいで」と言うとじっと目を見てノソノソとやってきます。

今まで楽しい事があったのか?と触りながら思い涙がでました。
これからは、楽しい事がいっぱい待ってるでしょう。
名前は「楽しむ」→「エンジョイ」から「ジョイ」君に決定!!

さぁ〜大阪に出発しよう。
ジョイは自ら、車に乗り込んで来ました。
用意したバリケンに入れる暇も無く、早く出発したいかのようでした。

PM7:00スタッフから病院着の知らせ。
診察が始まりました。

夜、院長に電話を入れお話を聞くと、落ち着いて食事も完食との事。
血液検査にも大きな異常は見られず、フィラリアもマイナス。
胸を撫で下ろした瞬間です。

2・3日様子を見て不妊手術を実施します。

「ジョイ君、ようこそ!!
長く辛い時間をよく耐えて頑張ってきたね。
あなたは辛抱強くて、とっても利口な子。
まだまだ、先は長いよ。
今までの分を取り戻して、幸せになってね。
楽しい事がいっぱいいっぱい待ってるよ。
頑張れ!!ジョイ!!」

大阪に向かう車の中からは夕日が綺麗に見えていました。
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