寄稿

お金が欲しかった。文末を「た」で締めるといかにもに聞こえるが、結果的に一銭も手に入らなかった。鈍感力だか無関心力だか知らねえけど！発想したもん勝ちの流行語は！敏感とか！関心とか！そういう言葉を作った人の！汗やら涙やら肺結核やらに！申し訳ないから！なんでもやればいいってわけじゃないのよ！

ホームに並ぶ大衆の列が葬列に見えた。出棺されゆく電車。陰鬱な目で中吊り広告を殺す。エッセー募集中　賞金50万。エッセーとは、なんたるものぞ？随筆随想パンセ in the パスカル？審査員は「ナイフ」「流星ワゴン」などで知られる有名作家に、●ーミン（ムーミンじゃない方）の旦那とか。エッセーの系列会社がネットワーク関連なので、テーマに「ブロードバンド」もしくは「電話」を起用しなければならない。まず著作物を読んで人間分析にかかる。恐らく彼らは下ネタが通用しない人種だ。あるいはセーフティセックス、そうアバンチュールな文体を忌むタイプ。（通称：顔射はＯＫ）幻想的で浪漫溢れる人情味のうんぬん。把握した！


タイトル：おもひでぽろぽろ　　ペンネーム：斉藤タカシ（58歳）

私の妻は二年前に死んだ。肺結核だった。

定年間近だったが、缶詰勤務で帰宅は夜遅く、妻とのすれ違いの日々が続いていた。

その日もてっぺんを越えそうな時間帯だった。
職場に響くコール音―確か母親が死んだ時も電話で訃報が知らされた。
無機質な音というのは、時計の針にしろ電子音にしろ、なぜこうも死を連想させるのだろう？
大学で中途に倫理学を齧っていたためか、思考が螺旋を駆け下りる。

結果的に、胸騒ぎは本物だった。
あれ以来すっかり電話に触れることが出来なくなってしまっていた。
回線一本から伝わる要素など、何もないというのに。


やっぱり現実的にはここからネットジャンキーになるのが妥当よね！


同じ回線でも、Ｎ●Ｔの光ブロードバンドは秀でていた。性的に。
さまざまな出会いがあった。初めてあった麻美ちゃん。
ネゲットなだけに商品価値の低さは覚悟していたが、とても、四角かった。
次にあった芳江さん。とても、空気砲*1だった。
だが、今では頬ずりしたくなるほどＮＴ●を、光ケーブルを愛している。
要するに、おかね、ください。


*1：筆者は比較的肉厚の人をこう呼ぶ癖がある。

（この記事は関係者各位にばれたら即効削除します）

ネガポジ

らきすた最終回を見逃したので死のうと思いましてわたくし。行事で季節柄何かと多忙でしてね、アニメの録り溜めやら愛するテキストサイト巡回なども相重なり、どれか一つを削るくらいならこの身を削ろうと思いまして上述の結論に至りました。吾輩切腹致し申す！その前に大阪ドームを裂いてからだ。ナイター死ね！

というわけで通販で購入しました布団圧縮袋に閉じこもって丸二日経つんですけど死ねませんで。以前自殺を決行しようとした際に夏目ナナの動画を見ていたら死ぬ気が失せたという有るまじき失態を犯しましたので、視界から性的なものは一切排除しました。無論ネットも電話も同人誌もです。そしてBGMに椎名林檎をセットしました。決して自由とは言えない和文字の羅列が意味もなく胸を打ちます。氏の歌がこれからの私の行為を正当化し祝福してくれている、そんな風にも聞こえました。

皆さん一度や二度死のうと思ったことはおありでしょう。私は五度遺書を書きました。うち三度が精神系のポエム添えでした。詩の要約をすると要するにセックスがしたいということでした。なかなかどうして私がいかに死にたいのかが伝わらないので偉大な哲学者の言葉を適当に並べておきました。偉人の言葉を要約すると要するにセックスがしたいということでした。私はゆっくりと目を閉じ、圧縮袋に第三者が掃除機を挿すのを待つのみでした。つきそう聖職者はありませんでした。

やっぴょーい！生誕してからの総日数＝喰った男の数でおなじみの性病コレクターだよ〜！レアアイテムの梅毒持ちはぜひぜひ交わろう！ハフンハフン！あの、聞いた話なんですけど、ネット界は政界みたいなもんで派閥争いって言うじゃないですか。酋長の99%が男で、女はネットアイドルやら文中リンクやらでとにもかくにも数を稼げと言わんばかりにオフ界に参加しては大手とハニャーン！中小とハニャーン！おざなりにアクセスパーデイ３の無価値ポケモンとハニャーン！やった！梅毒ゲット！

って聞いたんですよ。女は蝶よ花よと愛でられ、それは光源氏が「たまには秋刀魚の骨を喉に詰まらせてみたい」感覚で庶民の浮舟を寵愛したかのごとくにね！知らんけど。それが現実と来たらどうですか。この前突然温もりが欲しくなって一日二日アクセス解析なるものを設置してみたんですね。そりゃまあ善玉菌のような方々が多くいらっしゃって驚きました。リンクコメントも「太宰治（自殺しない方）」だとか「夏目ナナ（美乳じゃない方）」とか多種多様で涙が出ました。明日家行くから三億の淋菌用意して待ってろ！（←自重した方）

しかしまあ誰一人として話しかけて来ないですわ。こんなにアイドル養蚕にも禍々しい文中リンクにも閉鎖空間はてなにも手を出したというのに？あばば！そう言えばキャラ確立出来てへんわー！ツンツン！ぺたぺた！つるぺたもぬもぬ！あばっあばばばばっ！笑い方きもっ！あ、もしかしてこの笑い方が君との間に心の障壁を作ってるの？あばばばっ！努力する！努力するからさ！でもやっぱ笑い方だけは治せないや。だってこの鼻の穴に突っ込んだ人差し指を抜けば死ぬ気がするんだ。

テーマ：江守徹と中尾彬、結婚するならどちらか理由も含め400字以内で答えよ。

私なら江守徹と結婚したい。イメージ的にも中尾彬は近付くと突っぱね返されそうだが、江守徹にはどこか父親的包容力がありそうなイメージだ。中尾氏のように斜に構えた感じもない。何より大きな一因として江守氏は独身だ。独身の男性と言うのは胡散臭く、しかしどこが魅かれる部分がある。この人のどこに欠点があるのだろう、という純粋な好奇心が恐らくは私が「愛人になってそう」と言われる原因なのだろう。中尾氏を悪く言いたくはないが、どうも江守氏の二番煎じな感じが否めない。ドラマでデビューを飾ったのも後、脳梗塞で江守氏が倒れた後を追うように急性肺炎に倒れたのも然り。さすがに病気までは何番煎じに仕立て上げるのは苦しいか。

どうでもいいので私は星井七瀬さんと結婚したいです。

男になりたいって抜かす女ってなんなの？

まあね、私だって受験の年だけ神詣でに行ったりしますから全然人のこと言えないんですけど、「生まれ変わったら××」とか変なところで宗教かじったような人間が苦手なんですわ。宗教に入るならうちの母みたいに明らかな詐欺団体（十人カモを連れてきたら一階級昇進制度。殉職みたいだ）に捕まるくらいの威勢が欲しいものです。中でも特に苦手なのが男になりたいって抜かす雌共ですわ。どこかで階段を踏み外したIKKOさんに謝れと言ってやりたいですね。汝のブラ紐でスパンキングしてやりたいですね。大体ね、生まれ変わっても異性になりたい／触りたいはまったく呼吸次元の欲求ですよ。生まれ変わってもやおい女がバンダナ眼鏡に変わるだけですよ。生まれ変わっても貧乳が短小になるだけですよ。

話変わりますけど、先日どう見てもノンケじゃない方面の男がいたんですよ。小池徹平を平たくした感じに似てたので名前を小池君としましょう。小池君の隣には数人の男がいました。その中でも一番至近距離にいた瓜茄子みたいな顔の男が突然小池君の手を握って「一緒行こ♪」って言ったんですよ。間違いなく語尾に音符が付いてた。見たことのない少女漫画、ああ、これが君達の言うリアルなのか。「一緒行こ」ってなんだ。一緒に行こうって言え。女子高生が「常に」のことを「ツネ〜」と言うのと同じである。副詞を削るのは流行なのか。記憶を辿れば周りの反応も「また瓜茄子のいつもの始まったよ」みたいな感じだった。これがクラスに一人はいるいる、オカマキャラと言うやつなのか。とにかくそのワールドスペクタルの縮図みたいな光景を見て私はこう思ったのだ。

ああ、男になりたかった。

主な動機としてオカマを殴りたいという心情だった。けれどもそれは私が数年築き上げた思想史に打撃を与えた。「男になりたい」ってなんだ。多くのメンヘラやおい系女子共は安易にこの言葉を使う。更にその多くが不純な動機であり、その端くれに祭り上げた私は涙をのんだ。私が死んでも二度と「生まれ変わっても〜」などということを発しないように、女であることを自覚させるために。家に帰って金属のクリップで乳首を挟んだ。その瞬間悶絶するような鈍い痛みと共に、女であってよかったと思えた。