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ページ更新時間:2007年11月16日(金) 12時17分

ヒル氏、家族会の要請に回答避ける

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 アメリカを訪れている拉致被害者の家族会と国会議員が、6か国協議首席代表のヒル国務次官補と面会し、北朝鮮のテロ支援国家指定を解除しないよう要請しましたが、ヒル次官補は回答を避けました。
 国務省で、およそ40分間にわたって家族会や拉致議連の代表と面会したヒル国務次官補。「拉致問題の解決のためにベストを尽くすことを約束する」としながらも、進展がない限りテロ支援国家指定を解除しないでほしいという訴えに対しては、「大統領が決めることで自分の権限ではない」と、明確な解答を避けました。

 「もちろんテロ支援国家の指定解除には拉致問題の解決がなくてはだめだと北朝鮮に伝えると言ってほしかったですけど、それは逃げられました」(拉致被害者家族会 増元照明 事務局長)

 また、ヒル次官補は、「指定解除は譲歩を引き出すひとつの手段であり、北朝鮮からも最大の譲歩を引き出したい」と話し、指定解除を非核化を進めるための交渉カードとして最大限利用する考えを明言したということです。

 「北朝鮮に会うたびに、拉致問題は我々にとって重要で、もっときちんと取り組む必要があると伝えていると説明しました」(ヒル国務次官補)

 Q.家族らの懸念は払拭できたと思うか?
 「わからない、彼らに聞いてください」(ヒル国務次官補)

 また、家族会らの一行は、北朝鮮問題に関心を示す議員を訪ね協力を求めましたが、ヒル次官補がその後、同じ議員らに説明に回る姿が見られました。

 指定解除の最終決定を下すことになるブッシュ大統領に福田総理がどのように訴えるのか。拉致被害者家族などの厳しい目が注がれています。(16日11:41)

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