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病院搬送中に女性転落しけが、北九州市救急隊が安全ベルト怠り

 北九州市消防局の救急隊が3年前、同市戸畑区の女性(当時78歳)を車輪付きベッド「ストレッチャー」に乗せて病院に搬送した際、安全ベルトで固定していなかったため、女性がストレッチャーから地面に転落。首などをけがし、約170日間入院していたことがわかった。

 市消防局は過失を認めて女性に謝罪した。女性は「腕が上がらない障害が残った」などとして今年10月、市を相手取り約1400万円の損害賠償請求訴訟を福岡地裁小倉支部に起こした。

 市消防局などによると、2004年8月5日未明、急性心不全の症状を訴える119番があり、救急車が女性を戸畑区の総合病院に搬送した。病院で救急隊員3人がストレッチャーに乗った女性を救急車から降ろす際、ストレッチャーが傾き女性は転落。けいついねん挫などと診断され、05年1月下旬まで入院、その後も通院治療を強いられた。

 当時の救急隊長は「女性にはぜんそくがあったため、ベルトで胸を圧迫するのは良くないと思い装着しなかった」と市消防局に説明した。同局は事故を受け、ストレッチャーの取り扱い要領を作成。ストレッチャーを動かす前に救急隊長がベルトの装着を確認することを明記し、04年8月、各消防署に通達した。市消防局は「今後はベルト装着を徹底する。搬送者のけがなどによって装着できない場合は、転落防止に最大限の注意を払いたい」としている。



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