新潟放送局

2007年11月16日 13時20分更新

地域医療でタウンミーティング


地域の総合病院が閉院となるなど、医師不足が深刻な糸魚川市で、地域医療をテーマにした知事とのタウンミーティングが行われ、泉田知事は、「医師を確保するには、医師が来たくなるような環境を整備することが重要だ」と話しました。

このタウンミーティングは、泉田知事が、地域の課題について住民と直接意見交換を行うもので15日は、糸魚川市で地域医療をテーマに行われました。地元の医師会などから4人が参加して、知事と意見交換を行い、会場にはおよそ260人が集まりました。
この中で、泉田知事は、「日本は大病院志向が強く、軽症の患者も大病院に集中し、それが勤務医の疲弊を招いている。これを変える仕組みを作ることが必要だ」と指摘しました。その上で、泉田知事は「軽症の場合は、開業医を利用するという地域住民や医師会の理解や協力などが必要だ」と話しました。
さらに県の取り組みとしては、▼各地に夜間診療所の設置を進めていく方針であることや、▼医師の事務作業を補助するメディカルクラークの導入を進めていることなどを説明しました。
また会場からは、「県内の医療圏域を見直し、糸魚川市単独での医療圏域にすべきだ」という意見が出ましたがこれに対して、泉田知事は、「医療圏域を見直しても、医師が働く環境を整えないと医師の確保は難しい。医師を確保するには、医師が来たくなる環境の整備が必要だ」と答えました。