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NEC、中国・上海に品質サポートセンター新設
NECは12月に上海に中国品質サポートセンターを新設する。中国・台湾から輸入する年間3000億円に上る調達部品の品質管理を一元的に統括。グループ21社も加えて中国におけるすべての調達部品に対する品質監査基準と安全・信頼性の評価基準を統一する。まず発煙・発火に直結する重要部品を対象に推進。関連する現地の部品供給会社約100社に品質管理の徹底を求め、併せて改善策なども指導する。
新センターはNEC中国の国際購買部門内に12月1日に設置。中国調達先の工場監査や品質指導に乗り出す。NECグループへの技術支援と品質要員の育成、安全性・信頼性の評価などについても一元管理する。
検査対象とする重要部品は電解コンデンサーやAC(交流)アダプターなど。液晶や半導体関連の規格部品を合わせると約500品目に及ぶ。関連する部品供給会社は重要部品のみで約100社、規格部品を含めると300社程度になる見通し。
中国・台湾からの調達はNECの国際資材調達全体の7割を占める巨大市場。これまでは各事業部やグループ会社ごとに品質を管理してきた。
しかし個別対応では「管理面で重複が生じるうえ、板金や金型など部材の源流をたどる作業が煩雑」(NEC)となり、品質管理の徹底で限界があると判断。安全で高品質なモノづくりの実現に向け、グループ全体に横くしを刺して部材レベルから品質管理をより厳格化する。
(更新日 2007年11月16日)
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