ベルギーの投資ファンド、RHJインターナショナル(旧リップルウッド)が、アニメ・ゲームの人材育成大手「代々木アニメーション学院」(東京都渋谷区)の経営再建に乗り出したことが15日分かった。昨年12月に民事再生法の適用を申請した同学院の運営会社に36億円を出資し、財務体質の改善を進める。旧日本長期信用銀行の買収で知られたRHJが、世界的な高水準で知られる日本のアニメ・ゲーム業界に進出する。
RHJは今年9月、受け皿会社を設立し、同学院の運営会社を完全子会社化。現在、運営会社の社長に関係者を派遣し、同学院の授業内容の改良などを進めている。
同学院は78年創立。多数のアニメ・ゲーム関係者を輩出することで知られ、00年ごろには約8000人の学生がいたが、競争激化で学生数が減少したことで、資金繰りが悪化していた。【小倉祥徳】
毎日新聞 2007年11月15日 20時19分