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11/15-19:27--倉敷市長選事実上スタート　水面下、動き活発

　任期満了（０８年５月１８日）に伴う倉敷市長選の動きが活発になってきた。これまでに立候補表明しているのは、現職で再選を目指す古市健三氏（５９）だけだが、市議らから出馬要請を受けた元同市収入役で総務省多国間経済室長の伊東香織氏（４１）が同省に辞表を提出し、立候補の意向を固めている。現市議会議長の秋山正氏（５３）も出馬の準備を進めており、選挙戦は事実上スタートした形だ。 　１４日夜、新人候補擁立を目指す市民による「倉敷市政を刷新する会」（会長・矢野秀典市議）は市内で会合を開催。伊東氏への出馬要請や辞表提出などの経緯を報告した。 　辞表は今週中に受理される見込みで、矢野会長らは１９日に正式な出馬表明の会見を開く見通しを明らかにした。 　同会によると既に仮事務所を準備し、市職員ＯＢらが事務局を担当する。伊東氏は０３年から今年７月まで市総務局長、収入役を務め、今年８月に総務省に復帰。支援する市議は「とにかく多くの人に会い、知名度を高める必要がある」と話し、正式表明後はあいさつ回りなどの活動を始めるという。商店街活性化などを公約に掲げるとみられる。 　秋山氏は正式には表明していないものの、自身のホームページで「出馬の決意を固め、粛々と準備を固めている」などと決意を披露。支援者へのあいさつ回りやミニ集会などに取り組み、足場固めを進める。故・加藤六月元農相の秘書時代に培った人脈も生かす。 　同時に県が市に打診してきた倉敷チボリ公園（倉敷市寿町）の市民公園化に対し、反対の姿勢を打ち出しており、幅広い層への浸透も目指す。 　市議を５期務め、今年、議長に就任。正式な出馬表明のタイミングを計っている様子だ。 　古市氏は６月市議会で質問に答え、「引き続き、市政運営に私のすべてを傾注する」と意欲を示した。 　「倉敷前進。」という新たなキャッチコピーも用意。９月下旬の政治資金パーティーなど、公務の合間に支持固めを図り、行財政改革や自動車の倉敷ナンバー実現といった地域活性化策など、実績を説明する。 　現職、元県議との三つどもえ戦を制した０４年の市長選時と比べ、支援する市議も増加。後援会では「相手が誰であろうと支援者のムードを高め、選挙準備を進めるだけ」と話す。 　このほか、共産党も独自候補擁立を探っている。 　００年、０４年に続き、有力候補が複数立候補する見通しとなっているが、同市の�狎�治情勢�瓩和腓�く変化。同市が主な選挙区の衆院４区では民主が議席を取り、自民は奪回に懸命だ。時期総選挙が近いとみられる中、各陣営のアプローチに自民、民主、公明がどのような対応を取るか注目される。衆院選が市長選の前か後かも立候補予定者陣営の戦略に影響を与えそうだ。

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