インターネット掲示板に悪口を書き込むなど、周囲が把握しづらくなっている最近のいじめを理解してもらおうと県教委はこのほど、保護者向けにいじめ防止対策を紹介するリーフレットを作成した。県教委が6月に設置した「いじめ対策行動推進会議」が9月にまとめた提言を受けたもの。今月下旬までに、小学校~高校の県内すべての児童・生徒の保護者に配布する。
リーフレットには、「弱い人間と思われたくない」などの気持ちから、いじめの被害者が事実を打ち明けにくいことに配慮し、いじめのサインとして「家から金品を持ち出すようになった」など15項目のチェックリストを掲載。逆に、いじめ加害に気付いた場合には「頭ごなしにしからず思いを十分に聴く」「ストレスの原因を考える」などの対応を挙げた。ネット上のいじめに気付いた場合はURLを保存し、場合によっては警察に相談するようアドバイスしている。同会議の提言のうち、保護者向けの内容も併せて紹介した。
学校のほか、各市町村の教育委員会、中央公民館などにも配布予定。問い合わせは人権・同和教育課(086・226・7611)。【石川勝義】
毎日新聞 2007年11月15日