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こぼれ話の記事

第二次大戦中の米戦闘機P─38、英海岸の砂浜から現る

2007.11.15
Web posted at:  20:48  JST
- CNN/AP

ニューヨーク──英国西部ウェールズの海岸で、第二次世界大戦中の米戦闘機「P─38ライトニング」が見つかった。米英の両国政府ともに、戦闘機が砂浜に埋められていることを把握していなかった。

ロッキード製「P─38ライトニング」は、双発、双胴のプロペラ機。

砂浜ではこれまで、長年にわたって海水浴を楽しむ人々が訪れていたが、誰も戦闘機が埋まっていることに気付いていなかった。

しかし、この夏は通常と違う天候が続き、波によって砂浜の砂が移動。埋まっていた戦闘機の一部が現れたため、発見につながっと見られる。

英メディアによると、この戦闘機は米ノースカロライナ州出身のロバート・F・エリオット3等陸尉(当時24歳)が操縦していたものだという。

今年7月末に、海水浴に訪れた家族連れが見つけた際には、1950年代に使われた演習用の無人機だと見られていた。しかし、地元の熱心な航空機ファンが、新聞に掲載された写真を米国の歴史家に問い合わせるなどして、P─38と判明した。

第二次大戦中の1942年9月27日、砲術演習に出ていたエリオット3等陸尉が、給油トラブルのためにウェールズの海岸線に不時着。無傷で脱出した記録があるという。

しかし、エリオット3等陸尉はその3カ月後に、チュニジア上空で撃破され、帰らぬ人となった。

戦死したエリオット3等陸尉について、30年以上にわたって調べていた、米テネシー州在住のおい、ロバート・エリオットさん(64)は「貴重な発見だ」と驚いている。

P─38は約1万機ほど製造された見られる。しかし、部分的にも現存するのは約32機のみで、国際的な航空機の歴史保存団体などが、機体の保存と復元を求めている。

地元当局は、略奪者が現場を荒らすのを恐れて機体を砂で覆ったうえ、見つかった場所を明らかにしていない。




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砂浜の中から見つかったP─38ライトニング

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P─38ライトニング戦闘機(資料写真)

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