島根県内で唯一、総合周産期母子医療センターに指定されている県立中央病院(出雲市)が来年1月以降、出産予約を制限することが15日、分かった。妊娠初期から通院する妊婦は従来通り対応する一方、里帰り出産など転院を伴う出産の予約は、一部受け入れない可能性がある。産婦人科不足を背景に近年、同病院の出産件数が急増し、センター機能の低下が生じる恐れがあるためで、医師不足は基幹病院にも影を落としている。
予約制限の導入に踏み切るのは、産婦人科での出産対応件数が急増したため。同病院の産婦人科医の人手不足は解消されておらず、本年度は嘱託を含めて9人しかいない。40床の産婦人科のベッドは満員状態が続いている。さらに、同病院は2006年1月、重症の妊婦や新生児治療の中核を担う総合周産期母子医療センターに指定された。
【写真説明】出産予約の制限に踏み切る県立中央病院
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