【東京】結婚30年を漢字一文字で表すと「真」「和」、中には「忍」も……。時計メーカーのシチズンホールディングスが、団塊世代を中心に実施したアンケートで、こんな結果が出た。
アンケートは、同社の高級時計「エクシード」の発売30周年を記念して、8月末から9月初旬にはがきで募集。結婚30周年を迎える夫婦から計756通で176字の回答があった。
トップ3は順に「真」、「和」、「絆」。2位の倍近い76通の応募があった1位の「真」は、「結婚30周年を意味する真珠婚からとった」という理由が一番多く、「真心を込めて接しているから」という意見も。2位の「和」は「悲しい事件が目立つが、夫婦の時間は和やかにしたい」など。4位が「愛」、5位は「忍」の字だった。
「忍」は夫の応募では5位以内に入らなかったが、妻の応募で「真」に次ぐ2位と圧倒的な支持。「辛(つら)いことばかりだが、稼ぎ頭を支える毎日」「我慢があってこその幸せと割り切っている」という理由からは、耐え忍ぶ妻という構図も浮かび上がる。
同社は「穏やかな言葉が多かったが、中には『戦』『諦』なども。一文字に込められた夫婦生活30年間の苦楽がひしひしと伝わる」と話している。【田後真里】
2007年11月15日