与党が牽制する小沢一郎と山田洋行の浅からぬ関係
10月28日10時0分配信 日刊ゲンダイ
防衛省の腐敗、隠蔽、タカリ体質は底なしだが、防衛利権に群がっていた政治家は、与野党とも相当数に上りそうだ。
守屋武昌前防衛事務次官の証人喚問が29日に決定したが、与党は「山田洋行と小沢一郎の関係はどうなんだ」などと牽制している。小沢は「山田洋行」から600万円の政治献金を受けていたことが発覚し慌てて全額を返金したが、確かに同社との結び付きは浅くない。
山田洋行は、親会社の弥生不動産が不良債権で四苦八苦していた93年頃から急激な成長を遂げている。当時は、細川連立政権の時代。急成長の背景に小沢の「陰の力」がささやかれたものだ。
「93年度に海自が米製ホーバークラフト1隻(503億円=輸送艦込み)を購入した際、納入業者が三井造船から山田洋行に“逆転”した。これにより山田洋行は防衛庁から66億円の輸入契約料を得ている。また、総額2200億円の空中早期警戒管制機(AWACS)のエンジン輸入でも、実績のある極東貿易が代理店から外れ、山田洋行に移るなど二転三転した。当時は、航空自衛隊出身の田村秀昭元参院議員(当時=新生党)が自衛隊の装備購入に絶大な影響力を発揮していた。田村氏は、小沢の側近中の側近でした」(防衛省関係者)
AWACSの問題では、小沢の天敵の野中広務元官房長官が、93年10月の衆院予算委で「購入の決定に政治家が関与していないか」と細川首相や中西啓介防衛長官を執拗に責め立てた。
「防衛利権は、旧田中派の金丸信氏がガッチリ握っていたが、金丸氏は92年の東京佐川急便事件で失脚し、小沢が利権を引き継いだ時期があるのです。その後、再び自民党が巻き返す。魑魅魍魎の世界です」(事情通)
92年度に140億円だった山田洋行の年商は、07年度は351億円にまで膨らんでいる。その裏でオイシイ思いをした政治家はいっぱいいる。
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