皇室に献上するリンゴを磨いて箱詰めする作業が14日、黒石市の県りんご試験場で行われた。かすりを身にまとった女性職員が、甘みが乗った今年産リンゴを一つ一つ丁寧に磨き上げて和紙に包み、段ボール箱に梱包(こんぽう)した。
梱包されたのは、試験場内で栽培された「ふじ」「陸奥」「星の金貨」「北紅」のセット8箱(1箱16キロ)と、「王林」「ジョナゴールド」のセット8箱(同)の計16箱。リンゴは15日にトラックで同試験場を出発し、16日に県東京事務所を通じて天皇、皇后両陛下や皇太子殿下、各宮家に届けられる。
リンゴの献上は今年で63回目。今年産リンゴについて同試験場は「6月以降、気温が高く好天にも恵まれ、収穫時の大きさは『ふじ』で平年比113%、『王林』で同106%と非常に良好だ。糖度も高く食味もよい」と手ごたえを感じている様子だった。【太田圭介】
11月15日朝刊
|