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米元州知事、本気で要請「UFO調べろ」

 米メディアは13日、米空軍の元パイロットらが米政府に対し、UFO(未確認飛行物体)の調査を再開するよう要請したと伝えた。米政府はこれまで「UFO=異星人説」を否定。公式調査は約40年前に終了し、その後行われていなかった。先月、民主党のクシニッチ大統領候補(61)がUFOを「目撃した」と発言した直後でもあり、「UFO論争」が過熱しそうだ。

 米FOXテレビなどによると、米政府に対しUFO調査再開を要請したのは、米など7カ国の元パイロットや軍当局者ら19人でつくる委員会。委員会は12日「円形の浮遊物体や高速の飛行物体などの目撃は続いており、航空路の安全確保や安全保障のため、再調査に踏み切るべき」だと申し入れた。また、米空軍や米航空宇宙局(NASA)を通じての調査を訴えた。

 委員会のメンバーは全員がUFOを目撃するか、調査に携わった経験を持つ。94年の飛行中に円盤を目撃したというエールフランスの元パイロットらが名を連ねている。中でも、97年に目撃したと主張する、空軍パイロットの経験を持つシミントン元アリゾナ州知事は「米政府は、UFOがすべて合理的に説明付けられるという神話を脱するべきだ。終了した調査を再開すべきだ。政府はあらゆる未確認飛行物体に関して保安上、正体を解明するべきだ」などと主張。

 米連邦航空局の元職員は、87年にアラスカで目撃された「ジャンボジェット機の約4倍の大きさの光球」の目撃情報を、米中央情報局(CIA)がもみ消そうとしたと明かしている。

 米政府はかつてUFOについて調べた時期があったが、69年に打ち切った。その後約40年間、公式調査は行われておらず「UFOは隕石(いんせき)などの自然現象や人工衛星などを見間違えたもの」として異星人や超技術説との関連を否定している。米空軍も47~69年にUFOの目撃情報1万2618件を調査し「脅威はない」と結論。今回の要請にも「調査を再開する理由は何もない」とコメントした。

 ただ、米国では先月、次期大統領選の民主党候補者クシニッチ氏が、候補者討論会の中でUFO問題が論題になった際「(UFOを)目撃した」と発言。関心が高まっていただけに、今後「UFO存在論議」がヒートアップする可能性も出てきた。

[2007年11月15日7時53分 紙面から]

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