ここから本文エリア 飛行機、初めて乗った2007年11月15日
柔道部の練習中に頭を打って倒れ、いまも意識が戻らない須賀川市の少女(17)が14日、福島空港から生まれて初めて飛行機に乗り、修学旅行に出掛けた。行き先は大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)。少女は待ちわびたように朝早くから目を覚まし、母親(44)や養護教諭らの付き添いを受けながら、旅立った。 「待ちに待った修学旅行だよ」 母親はこの日朝、少女にそう語りかけた。母親によると、少女は午前4時前に目を覚ました。まばたきをいつもより頻繁に繰り返し、顔色も普段に比べてやや白っぽく見えるなど、緊張した様子だったという。 母親は「出掛けるときはいつも、前日にわかっているんです。修学旅行は入学したときからずっと『一緒に行こうね』と先生方とも約束して、本人も楽しみにしていたんです」と目を細めた。 少女は須賀川市立第一中学の1年生だった03年に、練習中に頭を打って倒れた。事故から約2年後に退院。現在は郡山養護学校の高等部2年生だ。 少女はストレッチャーで飛行機に乗り込んだ。母親は「これを最後にするのではなく、次の旅行につなげたい。同じような障害があって旅行をあきらめていた人たちの先例になれれば」と成功を願っていた。 マイタウン福島
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