浦和 アジア制圧!日本の誇りだ!!

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悲願のACL制覇を達成しサポーターと喜びを分かち合う浦和イレブン=埼玉スタジアム【デイリースポーツ】

 アジアCL決勝第2戦(14日・埼玉)、Jリーグ王者の浦和とセパハン(イラン)が対戦。2-0で勝ち、ホーム&アウエー2試合合計で3-1とし、アジアクラブ王座に輝いた。2002年に現行のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)が発足して以来、日本勢は初制覇。浦和は賞金60万ドル(約6660万円)も獲得した。FW永井雄一郎(28)が前半22分、相手GKの手をはじくシュートで先制。後半26分にはMF阿部勇樹(26)がこぼれ球を頭で押し込んだ。浦和はアジア代表として12月7日から日本で開催されるトヨタクラブワールドカップ(CWC)に出場する。
 舞い上がる銀粉に無数のフラッシュが反射する。アジア一のイレブンを称えるように、光が表彰台を包む。優勝カップがキャプテンマークを付けたMF鈴木に回る。右ふくらはぎ肉離れで離脱したMF山田の代わりに主将を務めた男は、ACL最多の59034人の興奮を頂点に導くようにカップを頭上に引き上げた。
 Jクラブの挑戦を退け続けたアジアの最高峰に、浦和が到達した。「人生の中には夢がかなうということがあるんですね」(オジェック監督)。死闘だった。前半22分にFW永井が先制。先手を取ったが、直後からセパハンの猛反撃を浴びた。こぼれ球を争って両軍が衝突し、MF鈴木は相手の足に体ごと突っ込んで胸をスパイクされた。相手と正面衝突した闘莉王はピッチの中央で倒れ込み、長谷部の頭には包帯が巻かれた。そして後半26分、MF阿部の追加点でアジアの頂が見えた。
 だれもがサッカーに殉じた。今季の公式戦はこの日で49試合目。4、5月の10連戦、8、9月の6連戦、9、10月の7連戦と過密日程が重なった。イバラの道にオジェック監督は「すべてをサッカーにささげてくれ」と指令を出した。中村GMが「選手が“試合の何日前から飲まないようにしました”って言ってくるんだよ」と明かしたように、飲んでも強かった個性派軍団が節制。だれもが寸暇を惜しんで睡眠を取り、体力回復に努めている。オジェック監督がメンバーを固定して戦ったのは、そんなイレブンへの信頼があったからだった。
 7年前にはJ2にいたチームは成長したが、まだ先がある。リーグ連覇、そして世界の頂だ。CWCで欧州王者ミラン、南米王者ボカが待っている。「準決勝ではACミランと対戦できます。彼らと戦うことは、日本サッカーのためにも非常に重要なこと」(オジェック監督)。赤き血のたぎりのままに、浦和は止まらない。

[デイリースポーツ]

[ スポーツナビ 2007年11月15日 11:50 ]

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