【サンパウロ=檀上誠】ブラジルの国営石油会社ペトロブラスは、同国で最大規模の海底油田を確認したと発表した。確認埋蔵量は50億から80億バレルでブラジルの埋蔵量は35―56%増える。インドネシアやオーストラリアを抜き、カナダやノルウェーに次ぐ15位グループに浮上する。
新たな油田はリオデジャネイロ沖約200キロメートルでの試掘で確認した。水面から約7000メートルの地層で見つかった。ブラジルで産出する原油の多くは硫黄分の多い重質油だが、新油田は比較的硫黄分が低く、精製の効率が高いという。
権益は65%をペトロブラスが、残りを英BG、ポルトガルのガルプエネルジアが持つ。生産開始時期などは明らかにしていないが、原油のほか天然ガスも産出し、経済性は高いとみている。(22:21)