2007年11月15日の「態勢不備、満床理由に/福島の救急搬送拒否」というニュース
態勢不備、満床理由に/福島の救急搬送拒否
2007年11月15日 10時38分
福島市で11日に起きた交通事故により、けがを負った女性の搬送先が約1時間にわたり決まらなかった問題で、同市の福島医大付属病院、福島赤十字病院、大原医療センター、あづま脳神経外科病院の4病院が「処置態勢の不備」や「集中治療室などの満床」を理由に受け入れを拒んでいたことが14日、分かった。
福島市は事態を重くみて、同市消防本部などから当時の事実確認を進めるとともに、対応策を検討する方針だ。
福島市消防本部などによると、無職菊田ミツ子さん(79)=同市仁井田字谷地南=は頭や腰、腹部などを強く打ち、複数の診療科にまたがる多発外傷を負っていたとみられる。
4病院に計8回受け入れを拒まれた後、最終的に、市内の福島第一病院が受け入れ、事故発生から約6時間後に死亡した。
病院関係者からは「救命救急センター」の早期開設を望む声もあった。
県は今後、同センターを福島医大付属病院内に開設することを計画している。
県内では郡山、いわき、会津若松の3市に整備されている。
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