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【社会】

3割が一度は産科医目指す 勤務実態や訴訟考え、挫折

2007年11月15日 08時38分

 医学部の学生で過去に産婦人科医を志したことのある人は全体の29%いるにもかかわらず、現在第1志望にしている学生は全体の4%、第3志望まで含めても14%にとどまり、多くは「勤務実態」や「訴訟リスク」を理由に挫折していることが15日、横浜市立大の医学部学生が実施した調査で分かった。

 志望しない人が「産婦人科医になってもいい条件」として挙げたのは「適正な当直回数」や「刑事責任に問われない」が多く、医療を取り巻く厳しい環境が学生の進路希望にも影響し、産科医不足に拍車が掛かる状況が浮き彫りになった。

 産婦人科を目指したことがあるとしたのは1年20%、2年18%、3年25%、4年37%、5年32%、6年47%と学年が上がるほど高率。理由として「命の誕生という感動にかかわることができる」「時代や国を問わず必要とされる」などが挙がり、6年は「実習で楽しかった」も目立った。

(共同)
 

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