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疾患別の救急医療体制構築へ/相模原市
- 暮らし・話題
- 2007/11/15
相模原市は二〇〇八年四月から、心筋梗塞(こうそく)など「循環器系」と「消化器系」の疾患別の救急医療体制を導入する方針を固めた。医師不足や病院間の連携不足など課題が顕著な両疾患について、現行の体制を維持しながら市内の医療機関の連携をさらに深め、いわゆる患者の「たらい回し」を防ぐ。
疾患別に救急体制を整えるのは珍しいといい、今後、脳疾患と産科についても救急体制を構築していく方針。
現行の救急医療体制は約四十年が経過、人材不足や役割分担が不明確になるなど課題が浮き彫りになったことから、医療従事者らでつくる市医療対策協議会が昨年から対策を検討してきた。
十四日に開かれた市と市医師会、相模原地区病院協会などによる「市医療懇話会」で、同協議会が提言。それによると、循環器系では「内科二次救急」の当番病院のうちカテーテル診療など専門的な治療ができる医師を確保している三病院が輪番で重症患者を受け入れる。消化器系では、腹部手術と緊急内視鏡手術ができる医療機関情報を関係機関が共有し、救急搬送に役立てることなどが柱となっている。
協議会が人材確保のための予算措置を求めたのに対し、加山俊夫市長は「市民の安心安全を守るための施策であり、支援をしていきたい」と、来年度から救急医療への財政支援を増額していく方針を明らかにした。
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