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【社会】

中国、削減義務負わず 「ポスト京都」で担当大使

2007年11月14日 22時45分

 【北京14日共同】中国外務省の于慶泰・気候変動問題担当大使は14日、京都議定書に定めのない2013年以降の温室効果ガス排出削減の枠組み「ポスト京都」について、中国が「発展途上国」であるとの立場から今後も削減義務を受け入れる考えがないことを明らかにした。北京で日本人記者らに語った。

 中国外務省幹部によると、気候変動問題の交渉責任者が外国人記者団の取材に応じるのは初めて。「ポスト京都」に向けた議論が本格化する中、中国の立場を明確に伝える狙いがあるとみられ、「先進国が率先して削減義務を負うべきだ」と強調した。

 于大使は、中国が独自に二酸化炭素削減に向けた努力を続けており、実績も上がっていると強調。「中国やインド、ブラジルなどが削減努力をしていなければ、事態は今よりはるかに厳しくなっていたはずだ」と述べ、国際社会は発展途上国の取り組みをもっと評価すべきだとの考えを示した。

 

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